NHK教育で標記のような番組があった。さぞかし悩み深い内容だろうと思って少し見ていたら見事にはまった。

■ 三四郎
豊かな時代に生きるなかで生じる浮遊感。今自分はどこにいてどこへ行くのか。ともするとその浮遊感か深い闇の中に吸い込まれてしまう。迷える子、ストレイシープ。

■ それから
事業で成功した親を軽蔑しながらもお金をもらい、仕事をせず結婚もせず、美術、哲学に興じる代助。しかし昔愛した女性が結婚相手である親友とうまく行っていない様子であることを知り、告白する代助。結果、親友から絶交され、親からも勘当され、職も見つからず、一人列車の中で苦悩するのであった。金でもなく、愛でもなく。

■ こころ
「先生」と慕う人から「真面目か」と問われ、震えながら「真面目です」と言った「私」。たまたま帰省しているときに届いた手紙には、先生の衝撃の過去が記されていた。金でもなく愛でもなく、友情と師弟関係。


■ 感想
人を信用できないでいた先生が初めて人を信用し、全てを打ち明ける「こころ」。金にすがるのはいやしい。異性との愛を得ても消え去らない孤独感。男女は一対一。一方友情は自由に相手を選択でき、複数持つこともできる。他者との「信」を築くなかで孤独感は癒される。

私も仕事上の「信」を探しているがなかなか見つからない。人は使い捨てではなく、代わりのない私を必要してもらえるような日は来ないものか。しかし現実は、ある日突然ある人がいなくなってもなんとかなるものである。「君じゃなきゃダメなんだ」いつかそう言われたいものです。