術後、目が見えにくくなった事以外に、喉がカラカラでほとんど声が出ないという事もありました。

(酸素マスクや麻酔の、唾液を抑える作用による)

そのお陰で食欲もなく、ただひたすら横になって寝るという時間が過ぎました。

 

術後すぐの夕飯は蒸し鶏と蒸し野菜でしたが、一口も口がつけられず、

一緒についていたオレンジジュースだけ飲みました。

ただ、喉が炎症している様で、オレンジジュースを飲むたびに喉が奥がピリピリとしみました(涙)

 

手術用に、タブレットに動画などをダウンロードして持ってきていましたが、

眠気や目の見えにくさから何も見る気になれず、ずっと眠っていました。

麻酔のせいか、眠りながらも短時間で目が覚める&不思議な夢を見るという経験もしました。

 

翌朝、やはり食欲が全くなく、オレンジジュースのみをいただきました。

医者の回診が3度程あったので(外科医、腎臓内科医x2)、目の見えにくさについて尋ねると

「麻酔かな~。」と言いながら、目の検査をしてくれましたが、

眼球の動きは問題ないと言われました。

この時、血圧は160/100程で、体が高血圧に慣れていないので(降圧剤のお陰で)かなり頭がぼーっとしていました。

退院してから、この一連の事を考えると、

目の見えにくさは、高血圧性網膜症だったのかなぁと思いました(まだ診断はされていません)。

 

医者には「傷やその他問題なし!あなたが良ければ今日帰ってOK」と言われました。

看護師さんには「尿が3回、きちんと出切ったら帰っていいよ。」と言われ

そこからやや無理をしてトイレに行く事、3回。

最初は血が混じっていましたが、だんだんクリアになってきてOKがでました。

ただ、まだ頭がぼーっとしていたので、その時の担当の看護師さんに

「目が見えにくいなら帰らない方がいいんじゃないかな?あと一泊していいんだよ。」

「昨日からずっと寝てる。大丈夫なのかなぁ?」

と言われましたが、とにかく帰りたい気持ちでいっぱいで、「いや帰ります!」と言って帰り支度をしました。

 

この辺りからやっと、麻酔が切れ始めた様な感覚(お腹の違和感、多少の空腹感)があり…

つまり、全身麻酔は術後、まる1日効いていたという事になります。

海外の麻酔はどうも、強いんですよね。。。(妊娠出産の時も経験あり。)

 

家族に病院に迎えに来てもらい家に着くと、途端に食欲がわき、果物とヨーグルトなどを食べました。

また、ふと、家にあった+1程度の老眼鏡をかけると、...すごくよく見える!

どうも、前よりもっと、近くが見えにくくなってしまった様です。

何故こんな事になってしまったのかよく分かりません。

 

腹膜透析の腹腔鏡手術はこれで終わりです。

ちなみに、お腹にはすごく厚いガーゼをガチガチに貼られ、うつぶせ寝も問題ありませんでした。