現在住んでいる場所に引っ越したのは8年前。
長女を産んでまだ数ヵ月後だった。
体調管理のためにも、
早急に腎臓内科医を探す必要があった。

まずGP、ジェネラルプラクティショナーという、
かかりつけ医にあたる医者を家の近くで探し、
そこで更に腎臓内科医への紹介状を書いてもらった。

1番家に近い腎臓内科医でいいよね?
と聞かれ、はい、と答えた、

ここまではスムーズで、何も問題はなかった。

これまで日本やカナダで治療してきたけれど、
主治医にはずっと恵まれてきた。


しかし、ここに来て…


初めて横柄で意地の悪い腎臓内科医に当たることになる。

診察室に入った瞬間から不穏な空気。

かなり年配の男性腎臓内科医。

挨拶もなし。

「で?何?」

というような話ぶりで、

私がIgA腎症だと説明しても

「本当にそうなの?日本?へー。分からないね、これだけじゃ。」

は?

腎生検の結果もありますけど?

終始ぶっきらぼうで、私が言うことには
相づちを全く打たない。無視。

結局、他の病気かもしれない
と言い張り、また血液検査をやり、
話はそれからだ、ということになった。

もう何年も前の話なので
詳細は忘れてしまったけれど、
診察室から出て「何なんだあれは?」
という気持ちでいっぱいになって、
涙が出てきてしまったことを覚えている。