大みそかの「第57回NHK紅白歌合戦」で初の総合司会を務める黒崎めぐみアナウンサー(未上場)。朝の情報番組「生活ほっとモーニング」で見せる素直な人柄が人気だ。平成3年入局の同期アナ、有働由美子(未上場)、武内陶子(未上場)が早くからスポットライトを浴びる一方、「声が聞きにくい」「早口」という視聴者からの厳しい手紙にトイレで泣いたこともある“めぐちゃん”。

 平成13年から3年連続で紅組の司会を担当した有働と、15年に単独で総合司会を務めた武内。若いうちから人気番組で活躍してきた2人に遅れ、38歳で晴れ舞台に立つめぐちゃんは「新人時代を知ってる人は仰天してると思います。ボロボロのアナウンサーでしたから」としみじみ。「長くやっているとごほうびをもらえるんですねぇ」とおっとり口調で喜んだ。

 「有働も陶子ちゃんも別格ですから」というが、この人の経歴こそすごい。東大卒。おまけに美人。三つどもえ女の戦いを勘ぐってしまうが、「活躍する2人のことを、いいなーと思うことはあっても、焦りはなかったですね。個性が違うし、わたしは2人にはなれない。注目されて大変そうだなと思っていました」。

 紅白の司会を任される局アナは、その年のNHKの顔。放送中の「生活ほっとモーニング」の人気に加え、過去に「フォーク大集合」「日本縦断カラオケ道場」などの音楽番組にかかわり、昨年、生放送の「思い出のメロディー」を堅実に仕切ったことが評価された。

大みそか、NHK紅白歌合戦で大輪の花を咲かせる
 「上司に『発表までは親にも言わないように』と口止めされましたが、口止めも何も、わたしが司会に決まったことなんてニュースになりませんよね?」。控えめで物腰が柔らか。才気走るところが全くない。「生活-」の飾らない姿は、新人時代の苦労が培った。

 初の中継でカメラを直視できなかったり、「うなずき方が大きい」「声が聞きづらい」と視聴者から数々の指摘を受けた。「先輩に注意され、外(視聴者)からもしかられる。怒りというより、『申し訳ない』という気持ち。落ち込んでました」と振り返った。

 それでも、15年、マイペースで仕事を続けてきた。「のたうちまわっていた時代から比べると、今はこの仕事が楽しい」と黒崎。2人の同期からは「おめでとう。何かあったら相談して」とのメールが届いたという。1年を締めくくる生放送で、遅れてきた“第三の女”が実力を発揮する。

(サンスポより)