歌手の奥田民生(未上場)が昨年10月30日に開催した広島市民球場でのライブがクライマックスシーンとなる新機軸の映画が誕生する。タイトルは「カスタムメイド10・30」(監督ANIKI)で、主演には携帯電話「ボーダフォン」のCMなどでも人気の歌手・木村カエラ(芸証2部:5002)を抜てき。女優初挑戦の木村は「集中しすぎて、よく覚えていないです」と撮影を振り返った。

 奥田がソロデビュー10周年を記念した故郷での「ひとり股旅コンサート」と、木村演じる女子高生の青春の1ページが、音楽をキーワードに融合する。

 もともとは奥田のドキュメンタリーを視野に入れて企画を進めていたが、製作サイドの協議の中で、フィクションを絡めた構成にする案が浮上。奥田側の一任を受けて、ANIKI監督がオリジナルの脚本を執筆した。

 両親の離婚で別々に暮らしていた姉妹が、10年ぶりに同居を開始。同じキャバクラでバイトするも、けんかの絶えない日々を送るが、かつて父親が口ずさんでいたメロディーを共有したことで打ち解け始める。そして、奥田のコンサートを一緒に見て、すべてのわだかまりを消すというストーリーだ。

 「奥田さんは音楽ですべてを表現するスタイル。それがキーとなるため、主人公には説得力のあるボーカルとしての声の強さが必要だった」(滝田和人プロデューサー)と、姉マナモ役に白羽の矢が立ったのが木村。だが初の演技挑戦、しかも主演という大役に「全く経験がなかったので“私、大丈夫?”って思いました」という。

 それでも、10月30日にレフトスタンドでライブを見るクランクインから、昨年いっぱい行われた撮影を乗り切り、「本当に集中しすぎて、よく覚えていないです…」と無我夢中だったことを強調。共演シーンもある奥田については「一緒にいて包み込んでくれる、安心できる人」と話した。

 滝田プロデューサーも、「押しつけがましくなく、音楽っていいよね、という普遍的な感動を伝えたい」としている。今秋公開予定。
(スポニチより)


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