北陸新幹線の敦賀延伸まで残り1ヶ月を切りました。東京から福井までが新幹線1本で行けるようになり歓迎ムードに包まれているのかなと思います。

しかし、歓迎ムードとは裏腹に大きな問題があります。それは関西・中京と北陸とのつながりが薄まってしまうのではないかということです。というのも、敦賀での乗り換えが面倒なのです。

西九州新幹線の武雄温泉のような対面乗り換えなのでしょうか?

違います!

ななな、なんと、階段付き且つ改札付きの垂直乗り換えです。下のリンクのニュースを見ていただければ分かると思います。(2024/02/21参照)

 

 

乗り換えに8分要したと仮定して、最速列車同士での比較で、大阪・名古屋~金沢が22分短縮で、大阪・名古屋~福井が3分短縮と言われておりました。しかしこのニュースから分かるように、乗り換えに13分要したとなると、金沢まではともかく福井までは時短になっていないということになっちゃいます。それでおまけに料金も上がってしまいます。

 

これじゃあ、「無駄」と言われていた西九州新幹線にも負けない、新幹線史上最悪な投資になってしまいます。西九州ですら何だかんだで、それまでの在来線時代にあった60kmも続く線形の悪い単線区間の解消をした上、対面乗り換えです。しかも最速列車同士の比較で博多~長崎で30分もの時短になっています。西九州新幹線の最遅の便と在来線特急時代の最速の便が同じ所要時間というレベルですから。対して、北陸本線は全線複線で線形も抜群に良いです。それでいて大して所要時間も短縮しないのに、乗り換えがただただ面倒なうえに料金が上がるのは、つらすぎます!大阪・名古屋~福井までの場合、列車によっては所要時間が伸びてしまうものもあるみたいです。これは大改悪という以外の何者でもないですよね。

「乗り換えが増えて料金は上がってしまうけど、単線区間は解消して多少なりとも時短になる」というのであればまだしも、「単線区間は解消しないし、乗り換え増えるし、料金は上がるし、所要時間も場合によっては増える」というのは言語道断です。

こんな時短にならない新幹線を作るくらいなら、四国とか宮崎に新幹線を作った方がはるかに時短効果があって良いのにというレベルですね。

 

個人的には西九州新幹線に関しては今のままでは1人ぼっちなだけなので従来のフル規格にこだわらずとも、在来線活用でも良いのでどうにか新鳥栖まで早急につなげるべきであると感じます。対して北陸新幹線は一応東北新幹線とつながっていて東京まで行けるために1人ぼっちではありませんから、早急に米原か新大阪につなげなくても良いと思います。が、敦賀乗り換えは心理的にきついことは間違いありません。

 

そこで、以下の案を提言します。

1. 北陸新幹線の敦賀以東をJR東日本に運営させる

2. 北陸本線は引き続き金沢以西(なんなら富山以西)をJR西日本に運営させる

3. 2により特急サンダーバードと特急しらさぎを引き続き金沢または富山まで運行する

 

正直、西九州以上に特急が便利で速かった区間に対して、特急の区間短縮してわざわざ不便な乗り換えを強要することがダメだと思うので、ぜひ上の案は検討いただいた方が良いでしょう。今すぐにでも!