美容室は実はなんでも得意なわけじゃない!?
こんにちは、美容室エピュールスタッフのあっきーことカワノです。
今回のテーマは「美容室によって得意・不得意がある」と言う件です。
こんなことを言うと一昔前は先輩に
「美容師たるものどんなお客様にも対応できる技術を身につけろ!バカもん!」
みたいに言われたものですが、今になると「どっちがバカもん?」と思うようになりました。
ではエピュールの得意・不得意も交えながら詳しくお話しさせていただこうと思います。
今までの美容室ではオールマイティーが求められた
今までの美容室では「オールマイティーになんでも出来る美容師像」というものが求められました。
"今までの美容室"というととても古いイメージになってしまいますが、具体的に言うと2023年現在で大体50代くらいから上の世代の美容師さん達が経営している美容室で、尚且つあまり新陳代謝が起こっていない旧態依然とした美容室というイメージです。
上記の年代の美容師さんたちは「カリスマ美容師ブーム」を経験されています。
カリスマ美容師ブームに厳密な定義はありませんが90年代中盤から2000年代初頭にかけて起こった美容師ブームのことです。
「カリスマ美容師」と呼ばれる東京の原宿や表参道などにある比較的大型店に在籍している美容師の中で、テレビなどに取り上げられ一躍脚光を浴びた有名美容師達が時代の流行を牽引していた美容業界の一大ブームのことを指します。
美容師が主人公の木村拓哉主演のドラマ「ビューティフルライフ」やカリスマ美容師が腕を競う「シザーズリーグ」など社会現象になるほどの人気番組が出来たりもしました。
私カワノも当時中学生くらいの時期でしたが、もちろんテレビに釘付けになって「シザーズリーグ」や「ビューティフルライフ」を見ていました。
さて、そのようなカリスマ美容師ブームを体験した美容師さんたちはどのような特徴があるのかというと「技術至上主義」です。
もちろんのこと美容師は技術を売っている仕事ですので技術がちゃんとしているという事は当たり前のことなのですが、現代の美容師以上に技術に対する熱量は並々ならぬものがあると感じます。
実際に僕が修行時代にも「美容師はなんでもできて当たり前!苦手を作るな!」などと言われたものです。
では、現代の美容師にもそういった「オールマイティー」が求められているのか?というと少し風向きが変わってきたのかなと感じています。
「〇〇専門美容師」と名乗る美容師さん達が誕生!
最近は「ショートヘア専門美容師」などの専門性の高い美容師さんが誕生してきています。
この流れは本当にいい事だと個人的には思っています。その理由として美容師さんは自分の得意分野を売りに出来るのでより満足度の高い技術が提供でき、逆にお客様も専門性の高い美容師さんに施術してもらうことで失敗が少なくなると思うからです。
これはお客様にもよくする例え話なのですが、飲食店を例にしてみますと中華、洋食、和食などと飲食店においてはジャンルが分かれており、さらに魚介専門、激辛料理、肉料理専門、などとさらに細分化もされています。それぞれの専門の料理を提供することでそのお店が何の料理に特化した飲食店なのかが一目でわかるようになっています。
それによって「こんな激辛料理ばかりの店だとは思わなかった」とか「魚介が苦手なのに魚介しか無い店だった」などのミスマッチが起こりません。さらにある一定の飲食の経験がある料理人でしたら基本的な和洋中の料理はお金をもらえるレベルで提供できるかと思います。
しかし伝統的で本格的な本場のフランス料理を作ってくれと言ったらどうでしょう、対応できる料理人はなかなかいないのでは無いでしょうか?
そして、もし頼んだとしても知識、設備、食材などの理由で「作れません」と言われることは容易に想像がつくと思います。
では美容室はどうでしょうか?
依然として「美容室」としか発信していないお店が多いのが現状だと思います。全国に24万件あると言われる美容室の中でどのくらいの美容室が得意分野について適切な発信ができているでしょうか?
先程の料理人の話を美容室に置き換えるとそもそも何のジャンルが得意分野なのかわからないお店(美容室)にお客様は入ることになります。そして縮毛矯正やブリーチなどの高度な技術を要するメニューを初来店のお客様に頼まれて「できます」と言ってしまう美容師さんが少なからずおられるのです。
そうなるともちろんのこと美容室とお客様のミスマッチが起こります。
パーマをかけたらチリチリになった、縮毛矯正を失敗された、カットが気に入らない、カラーがムラになったなどなど、SNSなどで失敗されたお客様をお直しする凄腕美容師さんの投稿などで見た方もおられるかと思います。
こういった失敗をしてしまう理由の1つが前項でお話しした「技術至上主義」の業界の風土で培われてきた悪しき習慣を引きずっている美容師さんの「断っちゃいけない」という想いからくる判断ミスなのではないかと思うのです。
そのような業界の風土がある中でミスマッチを防ぎ、お客様の満足度を高める為に専門性をしっかりと発信しブランディングをされている美容師さんは素晴らしいなと思います。
エピュールの得意分野は何?
さてここで当店の話題に話をシフトさせていきたいと思います。
実は当店も昔は「何でもできます!」を高らかに宣言する美容室でした。
老若男女問わずみんなウエルカム!ということが本当にいいことだと思い運営をしている時期があったのです。そして、そんな時に何が起こっていたかというと「ミスマッチ」だったのです。
もちろん「美容室です」という発信だけしかしていないので、お客様はどんな美容室かわかりません。縮毛矯正や、難易度の高いパーマなども引き受けていました。
ある程度の経験はあるので取り返しのつかない大失敗というのはそれほどありませんでしたが、リピート率は最悪でした。
そこで当店では従来の「何でもできます」をやめるということから改革を始めました。そして「縮毛矯正メニューの廃止」を決定。そしてブリーチなどを伴うヘアカラーに関しても薬剤や技術の見直しを図りました。ブリーチでの黒染めのお直しや急激なカラーチェンジなどの高難易度のメニューもしっかりと診断してケースバイケースでお断りするという選択肢を設け、高難易度の特殊パーマなどもお断りをするということを決めました。
そして次に「何が得意なのか?」という得意分野を確立することにしました。
当店は比較的年配層のお客様にもお越しいただいており、その中でヘアケアの重要性というものが身に染みてわかっていました。
もちろん髪型も重要ですが、それ以上にヘアケアをすることでベースをきれいに整えることが40代以降のお客様にとって大切であるという結論に至ったのです。
そして、出会ったのが「oggiotto」でした。
そこから「大人世代のヘアケア」という得意分野を開拓していきました。
エピュールのヘアケアは「oggiotto」を柱とした「育てるヘアケア」です。
私たちは最近よくSNSで目にする「髪質改善」の様な縮毛矯正などを併用したトリートメントメニューも得意ではありません。また、ブリーチ毛を復活させるという様な劇的なトリートメントなども得意ではありません。
多くの方は奇抜なヘアスタイルや難易度の高いヘアケアについてのニーズを持っていません。当店の様な大人女性なら尚更のこと普段のヘアケアの中でどのように上質な髪を目指していくかと言うところにニーズがあります。
お客様の一例で言うとこの様な方です。
一般企業にお勤めなので奇抜なヘアカラーもされません。劇的な髪質改善よりもどうやってきれいな髪を維持するかという日常の中で「育てるヘアケア」を実践されています。ちなみにご年齢はアラフィフです。ヘアケアを継続していると年代に関係なく髪はこの様にキレイになるのです。
ここがエピュールの目指すoggiottoを柱にした育てるヘアケアなのです。
まとめ
今回は美容室の得意・不得意について書いてみました。
もちろん美容室はスタッフの人数も違いますし、スタッフの経験もバラバラなのでスタッフごとの技術差なども大いにあると思います。なのであくまでも個人的な経験や周りの美容師さんを見てきた中での平均的な意見として書いてみました。
美容師さんの中にはもちろんのこと、何でも得意な天才美容師さんもたくさんおられます。ですが普通に考えてなんでもできるオールマイティーな人間ばかりであることの方が違和感があります。
カラーが得意、カットが得意などそれぞれの分野の得意不得意があって当然と考える方が自然だと思っています。
そして私たちは「育てるヘアケア」と言う得意分野を見つけました。
まだまだ伸び代がある技術・知識ですのでこれからもますますパワーアップして得意分野を提供できればと思っていますので乞うご期待!
そして、新しいトリートメントについてもメニュー開発を行なっております。
まだまだ確立できていないのですが徐々にお客様にフィードバックできるようにしていきたいと思っています。こちらも乞うご期待!
編集後記
私カワノですが、2022年の6月より始めたダイエットで2023年4月現在で約20キロの減量に成功しました。
最近、食事メニューを考えるのがめんどくさすぎて鯖缶を30個大量買いして食しております。
この鯖缶ですがメーカーによって微妙に味が違うと言うのがありまして、色々試している最中です。
今まで10種類ほど試しましたが中でもダントツに良かったのがマルハニチロの月花シリーズです。
鯖の身の肉厚さが違います。
これ結構おすすめなので鯖缶探してる方は一度お試しください。
と言うことで今回はこの辺で。
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