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◆【旅のものがたり】
株式会社いい旅ホームページ http://www.etours.jp
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2012年5月4日号
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「旅のものがたり」は、素直な好奇心で、先入観なく世界や日本のことを
楽しもうと始めた企画です。雑学や話のネタとしてお楽しみください。
題材は基本的にいい旅のツアーから選んでいますが、日本の話や旅とは関係
ない話も登場します。
それでは早速、今回のものがたりをご紹介しましょう。
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【第136回】 モノがたり編
「怠けものの召使い」
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昔ある国で、便利な道具が発明されました。
けれどせっかくの発明は評価されず、なぜか「アホ」と呼ばれました。
そのうち、別の名でも呼ばれるようになりました。
でも今度は「怠けもの」という名前で、いずれもロクな意味ではありません
でした。
道具が果たした役割は、かつて人が行っていたものでした。
人なら頼めば何でもしてくれますが、当然のことながら道具は声をかけても
動きません。
意地悪な名前をつけた人たちは、そのあたりが気に入らなかったようです。
とにかくそんな調子だったので、その国ではせっかくの発明が広まりませんで
した。
その後、別の国で同じものが発明されました。
先の国とは違って、その国では素晴らしい発明だとされて広まりました。
おかげで人々は、大勢でテーブルを囲んでも席を立たずに、食べたいものを
取れるようになりました。
西洋で発明されるも普及せず、日本で発明されてから広まった、中華料理の
回転テーブル。
今ではすっかり一般的になったこの食卓は、日本で最初の総合結婚式場であ
る「目黒雅叙園(めぐろがじょえん)」で考案され、その後中国へ伝わった
といいます。
雅叙園にある中華レストランの個室には、今もその第一号テーブルが置かれ
て、人々の食事をかいがいしく手伝っています。
高名な画家の手による美人画に彩られた個室の利用には、それなりに先立つ
ものも必要でしょう。
でも、昭和の竜宮城と呼ばれたこの場所を訪れる際には、ひと目拝んでみる
のも一興かもしれませんね。
▼もうちょっと知りたい!という人はどうぞ↓
※英語では「アホなウェイター(dumbwaiter)」や「怠け者のスーザン(La
zy Susan)」と呼ばれます。
dumbには「口のきけない」「耳の聞こえない」という意味もあり、スーザン
という名からはウェイトレスが連想されるのだそうです。
18世紀のイギリスに登場したようですが、せっかくの発明にひどい名前が
ついたものです。
※目黒雅叙園の創業者である細川力蔵氏は、結婚式のお客が苦労して食事を
皿に取るのを見て、回転式のテーブルを考案したそうです(1931年頃)。
大工さんに相談したらその大工さんが考案したともいわれます。
▼オマケの話
※回る食卓といえば、今は回転寿司(1958年大阪生まれ))の方が馴染
みがあるかもしれません。
もともと人がワゴンを押してまわっていた飲茶(ヤムチャ)も、ベルトにセ
イロごと料理を乗せた「回転飲茶」が見られるようになりました。
保温できれば良いため、生ものである寿司より理にかなっているかもしれま
せんね。
▼編集後記
GWの真っ最中ですが、いかがお過ごしでしょうか。
中華式回転テーブルは、軽く回せば料理が取れる便利なものです。
自分で動かないからといって「アホ」や「怠け者」と呼ぶのはどうかと思い
ますが、給仕がついて食事をしていた人々にとっては手抜きに思えたのかも
しれませんね。
▼これであなたも物知りハカセ?
「回転テーブルを”アホ”だの”怠け者”だのと呼ぶ英語圏では、回転寿司の
ことを何というでしょうか。」
A.Dumb Waiterにちなんで、「アホな寿司屋」
B.Lazy Susanにちなんで、「怠け者の寿司屋」
C.メリーゴーラウンドにちなんで、「スシゴーラウンド」
答え: C.「スシゴーラウンド」
他にも呼び方があるようですが、Sushi-go-roundで通じるそうです。
ちなみにMerry-go-roundのMerryは人の名ではなく「楽しい」という意味で、
メリークリスマス(楽しいクリスマスを)と同じ使われ方です。
▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓
「ラクこそ物の始まり。ただし嫌味もつきもの」
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
それでは、来週の旅のものがたりをお楽しみに!
■旅のものがたりについて
★知っている人も、知らない人も楽しめて、誰かに話してみたくなる。
知的好奇心が人をつなぐ。そんな「ものがたり」を目指しています。
★内容は事実や伝承に基づいていますが、あまり細部にはこだわらず、
一部を紹介しています。
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「旅のものがたり」
発行者:株式会社いい旅
執筆:黒崎 康弘
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