メールマガジンは続けていたものの、このブログの更新をずっと怠っていました。
でも、今回あるきっかけで反省しましたので、掲載していなかったものをどんどん
載せていきます。一気に50回分くらい上げますので行間が詰まったままですが、
その点はご容赦ください。 2011年10月21日 黒崎
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◆【旅のものがたり】
株式会社いい旅ホームページ http://www.etours.jp
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2011年10月7日号
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「旅のものがたり」は、素直な好奇心で、先入観なく世界や日本のことを
楽しもうと始めた企画です。雑学や話のネタとしてお楽しみください。
題材は基本的にいい旅のツアーから選んでいますが、時々日本の話や旅と
は関係ない話も登場します。
それでは早速、今回のものがたりをご紹介しましょう。
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【第105回】いきものがたり編
「変わったあくび」
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人は時々、あくびをします。
眠い時、疲れた時、体を伸ばしながら大きく息を吸って、ゆっくり吐く。
あくびは別に、嫌なものではありません。
涙が出たりしますが、つらくて泣いているわけではなく、むしろ目が潤っ
て休まります。
そしてあくびをした後は、少しだけ気分が良くなったように感じるものです。
ところが生き物によっては、とても苦しそうにあくびをするものがいます。
その生き物は、大体毎日あくびをするのですが、そのやり方はちょっと変
わっています。
まず、たいていの場合、一回ではうまくいきません。
何度か口を開きかけてはつぐみ、そのたびに苦しそうな顔をします。
ようやくうまくいって、大きく口を開いたかと思うと、息ではなく、決ま
って何かかたまりをペッと吐き出します。
吐き出されたかたまりは、見た目は丸っこい石のようで、叩くと軽い音が
します。
小さな小さな、卵のようにも見えます。
その中身は..?
森に棲み、闇に紛れて狩りをする、梟(フクロウ)。
暗闇でも見える大きな目、音だけで獲物の場所を知る大きな耳を持ち、音
もなく飛んで小さな動物を捕まえて食べる、夜の狩人です。
鋭い爪で獲物を捕らえると、これまた鋭いくちばしで引き裂き、歯はない
のでそのまま飲み込んでしまいます。
陽の光がまぶしすぎるため、日中は木にとまって休んでいるのが普通です
が、時々変わったあくびをします。
何度目かにペッと吐き出されるものは、「ペリット」と呼ばれます。
その正体は、フクロウが食べた獲物のなれの果てで、中には消化しきれな
かった大きな骨などが入っているのです。
野性のフクロウを間近で観察する機会は、おそらくほとんどないでしょう。
ですがフクロウを飼育している施設では、毎日ペリットが吐き出されています。
もしもフクロウが苦しそうな顔をして口を開いたらチャンスです。
ご興味のある方は、何が出てくるかそっと見守ってみてはいかがでしょうか。
▼もうちょっと知りたい!という方はどうぞ↓
※フクロウに限らず、鳥類は歯を持たず、獲物はすぐ飲み込んで飛び立ちます。
ですが、空を飛ぶので身を軽くしておく必要があるため、消化にのんびり時
間をかけてはいられません。
そのため、栄養となる分を消化したら残りは吐き出してしまうようになりました。
フクロウだけでなく、カラスやスズメも行うそうです。
▼オマケの話
※吐き出すのはあくまでペレットだけで、口から排泄をするわけではないようです。
※ペレットを開くと、中には獲物の骨や毛が入っています。
▼これであなたも物知り博士?
「夜の狩人、フクロウには、他にも変わった点があります。正しいものは?」
A.目が動かない
B.まぶたが2種類ある
C.耳の位置が左右でずれている
答え いずれも正解
フクロウの大きな目は、ピッタリはまっていて動きません。代わりに首の骨が
多く、楽に180度以上回ります。
ミミズクと呼ばれる仲間は頭の上に耳のようなものがありますが、耳ではなく、
羽角(うかく)と呼ばれる飾り羽根で、ウサギに擬態しているとも言われます。
耳は顔の横側にあって非常に大きく、左右で微妙に場所がずれているので音を
立体的にとらえ、音だけで獲物の位置がわかります。
瞬膜(しゅんまく)と呼ばれる薄くて半透明のまぶたがあり、まばたきにはこ
ちらを使います。この瞬膜は、猫にもあるそうです。
眠る時のまぶたは下から上がってくるので、大きな目が三日月形になり、笑っ
ているように見えるといいます。
▼編集後記
前回の話で、昔日本が「倭の国」と呼ばれたのを、「チビで意気地が無い」と
しましたが、「倭」の語の解釈についてご質問をいただきました。
「倭という字は、「したがう」「柔順」「つつしむ」という意味はあっても、
それほど悪い意味はないので、当時の日本側が「矮小」という語などで使われ
る「矮」という字と間違えたのでは?」
というものです。
解釈には諸説あるのですが、日本語の漢字の意味としては上記の通りですので、
正解を「チビで意気地がない」としたのは少々表現が強かったかもしれませんね。
また、私にできるもうひとつの方法(社内で聞いてみただけ)で調べてみたと
ころ、面白い意見を聞くことができました。
私の感覚としては、「矮小」という言葉に代表されるように、矮の字は否定的、
ネガティブなイメージがあります。
恐らく日本人にはそう感じる人が多いのではないでしょうか。
何年か前には、太陽系の小さな惑星を「矮惑星(わいわくせい)」と呼ぶと発
表があった際に、矮という字はイメージが悪いということで、後から「準惑星」
と呼ぶように推奨されたこともあります。
ですが、中国語を母国語とする人に聞いてみたところ、逆の回答が得られました。
矮という字が単に、「低い」という意味を持つのに対し、倭の字は少々悪いニ
ュアンスを含み、日本に対して使った以外には用法が思い当たらないそうです。
日本側としては、従順という意味も低いという意味も、国の名前としてはふさわ
しくないと考えたのでしょうね。
いただいたメールのおかげで、興味深い検証ができました。
▼ご質問に学ぶ、今週の教訓
「失敗は成功のもと。突っ込みは検証のチャンス」
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★次回 旅のものがたり
「猿と石」(仮)
それでは、次回の「旅のものがたり」をお楽しみに!
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「旅のものがたり」
発行者:株式会社いい旅
執筆:黒崎 康弘
参考:ウィキペディア 協力:富士花鳥園
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