メールマガジンは続けていたものの、このブログの更新をずっと怠っていました。
でも、今回あるきっかけで反省しましたので、掲載していなかったものをどんどん
載せていきます。一気に50回分くらい上げますので行間が詰まったままですが、
その点はご容赦ください。 2011年10月21日 黒崎
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◆【旅のものがたり】
株式会社いい旅ホームページ http://www.etours.jp
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2011年9月23日号
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「旅のものがたり」は、素直な好奇心で、先入観なく世界や日本のことを
楽しもうと始めた企画です。雑学や話のネタとしてお楽しみください。
題材は基本的にいい旅のツアーから選んでいますが、時々日本の話や旅と
は関係ない話も登場します。
それでは早速、今回のものがたりをご紹介しましょう。
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【第103回】
「高嶺の青い花」
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1人の男が、山のふもとの村にやって来ました。
「このあたりの山に、たいへん美しい青い花が咲くそうですね。どこに行け
ば見られますか?」
男は、「高嶺の青い花」というものがあると聞いてやって来たのです。
長旅の疲れをものともせず、男は早速聞いてまわりました。
しかし、答えは返って来ません。
村人は皆親切なのですが、誰に聞いても知らないと言うのです。
男は弱りましたが、せっかく来たのだからと、手近な山に登ってみること
にしました。
松の木が生えた山をどんどん登り、下の方を振り返ると大きな川が流れて
いるのが見えました。
白くてきれいな岩肌の方に進んでいくと、人が働いているのが目に入りました。
何か掘りだしては、せっせと運んでいます。
聞くと、その粘土で焼き物をつくるというので、せっかくだから見に行く
ことにしました。
ふもとの村の工房に入ると、白く美しい焼き物が並んでいました。
ところがまだ完成品ではないというので、せっかくだから完成まで待つこ
とにしました。
「何と美しい..。」
出来上がった焼き物を見て、男は思わず感嘆の声を上げました。
透き通るような純白の焼き物には、青い色で柄が描かれ、優美で繊細な、
何とも言い表せない美しさがあったのです。
男があまりほめるので、気をよくした職人が言いました。
「これが評判の、”高嶺の青い花”だよ。とくとご覧あれ。」
男は一瞬、耳を疑いました。
山の高嶺にあると思い込んでいた青い花は、異なる姿でふもとの村にあっ
たのです。
中国、江西省にある、景徳鎮(けいとくちん)。
原料となる白い粘土がとれるため、それを利用した陶磁器づくりが盛んに
なりました。
白い器には、青い顔料で模様が描かれ、”青花(せいか)”と呼ばれて珍
重されたそうです。
人の手の届かぬ、高い山にあると思い込んでいた青い花は、実は手を伸ば
せば届くところにありました。
でも、ひとつ買い求めようとしたところ、値段が高すぎてとても手が出な
かったそうです。
その点、高嶺の花には違いなかったようですが、男はよい経験をしたと喜
んで、また旅を続けていきました。
▼ハカセの..もうちょっと知りたい!
※江西省、高嶺(カオリン)でとれ、陶磁器の原料となる純白の粘土は、
場所にちなんで「カオリン」と呼ばれます。
※景徳鎮で、白地に青いコバルト顔料で模様が描かれる青花(せいか)と
呼ばれるものが生まれたそうです。
※陶磁器を焼く燃料には松の木が使われ、出来上がると昌江(しょうこう)
に舟を浮かべて運びました。
▼オマケの話
※もとは新平(しんぺい)という村だったそうですが、昌江の南にあると
いうことで昌南鎮(鎮は村の意味)となりました。
その後、北宋の景徳年間(1004-1007)の皇帝「真宗」が陶磁器
を大変気に入り、底に「景徳年製」と記すように命じ、町は「景徳鎮」と
改名されました。
※景徳鎮の陶磁器は、2004年で1000年を迎え、景徳鎮市は陶磁器
の生産地として、国家歴史文化名城に指定されています。
▼これであなたも物知り博士?
「景徳鎮の陶磁器は、ある言葉の語源になったと言われています。
それは?(複数回答可)」
1.白い粘土
2.陶磁器
3.中国
答え:2と3 陶磁器と中国
景徳鎮製の陶磁器は人気となり、海外にも輸出されました。
ヨーロッパやイスラム諸国に陶磁器が伝わった際に、昌江(changnang)
という名が変化して伝わり、中国製の陶磁器は、英語でchinaと呼ばれる
ようになりました。
それがそのまま中国の英語名、Chinaの語源にもなったという説があります。
▼編集後記
明日24(土)、25(日)は、代々木公園で「ナマステ・インディア」
という催しがあります。
かなり賑やかなもので、たくさんのレストランや売店が出店します。
当社、いい旅もブースを出すので、私も土曜日は丸一日、日曜も午前中は
いる予定です。
ちょっとした楽しみもご用意していますので、ご興味があればぜひお越し
ください。
ブースにいる日本人で一番背の高いのが私です(いない時もあるかもしれ
ませんが)ので、もし見かけたらお声をかけてみてください。
▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓
「行ってみて、聞いて探してダメならば、出来ることからやってみよう。」
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
★次回 旅のものがたり
「天空の花嫁」(仮)
それでは次回の「旅のものがたり」をお楽しみに!
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「旅のものがたり」
発行者:株式会社いい旅
執筆 :黒崎 康弘
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