メールマガジンは続けていたものの、このブログの更新をずっと怠っていました。
でも、今回あるきっかけで反省しましたので、掲載していなかったものをどんどん
載せていきます。一気に50回分くらい上げますので行間が詰まったままですが、
その点はご容赦ください。 2011年10月21日 黒崎
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◆【旅のものがたり】
株式会社いい旅ホームページ http://www.etours.jp
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2011年7月1日号
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「旅のものがたり」は、素直な好奇心で、先入観なく世界や日本のことを
楽しもうと始めた企画です。雑学や話のネタとしてお楽しみください。
題材は基本的にいい旅のツアーから選んでいますが、時々日本の話や旅と
は関係ない話も登場します。
それでは早速、今回のものがたりをご紹介しましょう。
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【第91回】
「大切な木」
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あるところに、とても大切な木がありました。
偉い人がその木の下で大切なことに気づき、それを多くの人に広めていった
ため、木は人々に大切に守られていました。
教えは遠くまで伝わり、同じ考え方の人が増えていきました。
ところが、そのうち考え方の違う人たちがやってきて、争いが起こりました。
信じているものがまるで違ったために争いとなり、大切な木は切られてしま
いました。
でも、木はまだ生きていました。
ずっと前に教えが他の国に伝わった際に、その国のお姫様が木の枝を自分の
国へ持ち帰っていたのです。
枝は地面に植えられて大切に育てられ、あまり太い木には育ちませんでした
が、青々と葉を茂らす元気な木になっていました。
そして争いがおさまった後は、逆にその木から枝を取り、元の国に植えて再
び育てられたといいます。
仏教の祖、ゴータマ・ブッダがその下で悟りを開いたとされる、菩提樹(ぼ
だいじゅ)。
菩提樹の枝は、インドからスリランカに運ばれ、木も信仰も、その地にすっ
かり根を下ろしました。
スリランカのアヌラーダプラという場所には、樹齢2000年を超えるとい
われる菩提樹があり、「スリー・マハー・ボディー」と呼ばれて今も大切に
されています。
優れた仏教遺跡の多いスリランカですが、その大もととなる大切な木がある
のは、こうした理由からです。
仏教の源としてその命を受け継ぎ、無数の信者の祈りを一身に受けてきた神
聖な木を、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
▼もうちょっと知りたい!という方はどうぞ↓
※紀元前3世紀頃に、ゴータマ・ブッダ(元はゴータマ・シッダルタ)は悟
りを開いて仏教を広めたとされます。菩提樹の枝も同じ頃スリランカに運ば
れ、仏教とともに根を下ろしました。
5世紀頃、インドにあった大もとの菩提樹はヒンドゥー教の仏教弾圧によっ
て切られてしまったようですが、分け木(2代目)はスリランカで育ち、そ
こからの分け木(3代目)がインドに戻って植えられたそうです。
他にもインド各地に挿し木されたものは多数あるようで、信仰も混ざってい
ます。インドでは、菩提樹をシヴァ(ヒンドゥー教の主な神)の木と呼ぶこ
ともあり、ヒンドゥー教にはブッダも登場します。
※日本にも寺院などに菩提樹と呼ばれる木がありますが、これは正確には別
の種です。
菩提樹は、仏教と同じようにインドから中国、日本へと伝えられましたが、
熱帯性の植物であるインド菩提樹(クワ科イチジク属)は中国ではうまく
育ちませんでした。
そのため中国では、葉の形の似たシナノキ科の木を菩提樹とし、それが日本
に伝えられたそうです。
中国原産の菩提樹は樹高10mほどだそうですが、インド菩提樹は20mほ
どになり、寒さには弱いものの生命力は強く、分け木でも強く育ちます。時
に締め殺しの木となって、他の植物を踏み台にして成長することもあるようです。
※仏教には、大切な木が3つあります。
無憂樹(むゆうじゅ)=釈迦が生まれた場所にあった木
菩提樹(ぼだいじゅ)=釈迦がその下で悟りを開いた木
沙羅双樹(さらそうじゅ)=釈迦が入滅した地にあった木
仏教三大聖樹や仏教三霊樹と呼ばれます。
▼オマケの話
※スリランカの菩提樹は植えられてから2300年ほど経過しているようで、
植えられたのはブッダが悟りを開いたのと同時期とされています。
世界の古い木を見てみると、アメリカ・カリフォルニアのホワイト・マウン
テンにある松の木が樹齢5000年ほどと言われます。
最近になって、スウェーデンで9950歳という、1万年に迫る樹齢を持つ
木が見つかったそうですが、聞いて想像するものとは少々異なる部分があります。
木は何度も枯れてしまっているけれど、根っこが分かれて命をつないでいる
というもので、高さは4mほどしかないそうです。
根が分かれてひとつの命が続いているというなら、球根で増えるチューリッ
プなどはどうなのかという議論もあるようです。
※ちなみに日本を代表する古代樹、屋久島の縄文杉は、縄文時代から生きて
いるということからそう呼ばれます。
以前は樹齢7000年という説もあったようですが、最近の研究では樹齢3
000年(2500年前という説も)ほどと言われます。
約3000年前までが縄文時代とされるのでギリギリの線ですが、縄文杉と
いう名称には、木の表面が縄文土器に似ているという理由もあるそうなので
大丈夫です。
こちらは樹高30m、幹のまわりが16.1mと、古代樹の風格十分です。
▼これであなたも物知り博士?
「お釈迦様が苦行で弱りきっていた時、1人の少女が乳粥を差し出したとい
います。その少女の名前は?」
1.ミルク
2.プロテイン
3.スジャータ
答え:
3.スジャータ
お釈迦様(ゴータマ・シッダルタ)が苦行で死にそうになっているところへ、
スジャータがくれた乳粥で力を取り戻し、その後の瞑想で悟りを開いたとさ
れます。
名古屋製酪(めいらく)株式会社の製品であり有名なスジャータは、この話
から名を取ったそうです。
製品にはスジャータと大きく書かれていますし、コマーシャルでも連呼して
いたので、社名がスジャータと勘違いされることが多いようですが、名古屋
製酪(なごやせいらく)株式会社というのが正式な会社名です。ただ、「名
酪(めいらく)」と略され、8社ほどあるグループを総称して「めいらくグ
ループ」と呼ぶことが多いようです。
▼編集後記
いつもこのコーナーは本筋とはずれた内容になりますが、私もスジャータが
社名だとばかり思っていました。
人によって思い浮かべるものは違うのでしょうけれど、「スジャータ、スジ
ャータ..」というCMソングが頭に浮かぶ方は多いのではないかと思います。
毎週続けているこの「旅のものがたり」ですが、9月に100回を迎える予
定です。
1年が52週なので、約2年という計算です。
まだ一方的に送っているだけですが、それでも時々思わぬ感想をいただくこ
とがあり、ちゃんと読んでくれているんだな、と励みになります。
もっと楽しいものにしたいという構想はありますが、まずは100回目指し
て頑張ります。
▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓
「根を下ろし、花開くのは、生まれた場所とは限らない。」
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
★次回 旅のものがたり
「行ったり来たり」(仮)
それでは、次回の「旅のものがたり」をお楽しみに!
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「旅のものがたり」
発行者:株式会社いい旅
執筆 :黒崎 康弘
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