あまり更新せず、タイトルもころころ変わって迷走を続けた当ブログですが、それでもチェックしてくれる方がいて嬉しく思っていました。


今回、自社サーバーへ引っ越すことになりました。アメーバブログさん、長らくお世話になりました。


新しいタイトルは、


いい旅セカンドライフツアー

http://etours.jp/secondlife/



旅の楽しみ方や面白いものを紹介していきますのでよろしくお願いします!


株式会社いい旅 黒崎康弘


「本場の味わい」




ある偉い人が、外国を案内してもらいました。



その国は食べ物がおいしいことで有名だったので、案内の人は毎日おいしいレストランに案内しました。



ひとしきりご馳走を食べた後、偉い人が言い出しました。


「もっと伝統的な食事があるのに、まだ食べていない。」



それは午後に食べる軽めの食事で、お茶を飲みながら楽しむものでした。



そこで、その料理を出すレストランに案内し、お茶と一緒に食事を楽しんでもらいました。



小さめのお皿で出てきた料理は、どれもおいしいものでした。


でも偉い人は、こんなことを言いました。


「食べ物を持ってくる方法が違う。私は本場のやり方を楽しみたいのだ。」



そこで、ワゴンで食べ物を運ぶ、昔ながらのやり方のレストランに案内しました。


ワゴンには小さなセイロや小皿が載り、料理はどれもおいしいものでした。


すると今度は、こんなことを言いました。


「店がきれいすぎる。もっと本場の雰囲気を味わいたいのだ。」



そうまで言うので、案内していた人が言いました。


「ではとっておきの場所にご案内しますが、本場の味わいは多少ご期待と異なるかもしれません。それでもよろしいですか?」


「もちろんだ。ぜひ案内してくれたまえ。」



しばらくして着いたのは、今までと違い、何ともちっぽけで汚い場所でした。


店には床がなく地面のままで、木の粗末なテーブルとイスが置かれています。



文句を言うわけにもいかないので仕方なく入っていくと、テーブルの上には前の人が料理を食べた食器がそのまま置かれていました。


テーブルの上は食べかすだらけで、骨や殻をどんどん捨ててしまうため、足元もゴミだらけです。



まわりのお客は気にする様子もなく、お湯で食器を流して使い、食べかすはテーブルの下の地面にそのまま捨ててしまいます。


それを狙って犬などが店内を歩き回り、何とも落ち着きません。


不平を言う偉い人に向かって、案内の人は言いました。

「これがまさに本場の味わいなのです。このスタイルの店はもういくつも残っていません。貴重なご経験になりますので、雰囲気も合わせて心行くまで味わってください。」


そう言われてはグウの音も出ず、偉い人は渋々箸を取りました。



でも次の食事ではゆっくり落ち着けるところを希望し、案内の人は快く案内してくれました。



▼もうちょっと知りたい!という方はどうぞ↓


中国の広東や香港で盛んな飲茶(ヤムチャ)は、以前は人が駅弁のように料理を運んだり、ワゴンにたくさんの料理を載せてまわる方式が主流でしたが、人件費の高騰によってワゴンサービスは少なくなり、今では注文を受けてから持ってくるスタイルが増えています。


地元の人が通う店には惹かれますが、時にはこんな店に行き着いてしまうこともあるようです。



▼オマケの話


今では回転寿司のようにベルトコンベアに載った、回転飲茶というものもあります。


時代の流れで一旦は回るのをやめた飲茶が、再び回り始めました。



▼これであなたも物知り博士?


「今回のような店で、足元をうろうろする犬を追っ払ってくれと頼みました。
どうなったでしょう。」


(選択肢なしの問題です)







答え:


「あの犬を食べたい」と誤解されたようで、犬が料理されて出てきたそうです。



▼編集後記


人に教えてもらった話ですが、香港の一部にはまだこうした店があるそうです。


ただ汚いだけなら願い下げですが、とびきりおいしかったり、そこでしか食べられない名物料理があるなら行ってみたい気もします。



▼ものがたりに学ぶ、今週の教訓


「突き詰めて、あまりに首を突っ込むと、自分の首が絞まることもある」




次回の更新をお楽しみに!








「ちぐはぐな家政婦」




ある家に、家政婦さんがやってきました。



その国では、最近では外国人のお手伝いを迎えることも珍しくはなく、その家に来たのも外国の人でした。



日本に来たばかりの家政婦さんは、まだ日本語がカタコトです。


でも、仕事に関わる言葉は勉強してきたようで、頼めば大抵のことは分かるようです。




ご飯どきになると、こんなやりとりがありました。



「家政婦さん、ご飯は?」


「ゴハン、ナシ」


「?」




でも彼女はニコニコしています。


そして、無しと言った割にちゃんと食事を作ってくれました。




だんだん料理が運ばれて来たので、家の人が聞きました。


「やあおいしそうだ。もう食べていいかな?」


「タベル、イカン」


「..!?」



でもやっぱり彼女はニコニコしています。


しかも、いかんといった割にたくさん食べさせてくれたので、すっかりお腹が一杯になりました。




「あーお腹いっぱいだ。もう食べられないよ。」



すると彼女はさらに食べ物を持ってきて、ニッコリ笑って言いました。


「コレ、クエ」


「...!?」





このちぐはぐな家政婦さんは、インドネシアという国からやって来ました。




インドネシア語では、ご飯(ライス)のことをナシ、魚のことをイカン、お菓子のことはクエと言います。




インドネシアではメイドとして働く人が多く、高齢化の進む日本では、近い将来外国人に家政婦を頼むかもしれません。



そうなったら、あちこちの家庭でこんなやりとりがあるかもしれませんね。




▼もうちょっと知りたい!という方はどうぞ↓


※インドネシア語では、ご飯はナシ、ゴレンが「炒める」「揚げる」という意味なので、有名なナシゴレンは炒めたご飯、つまりインドネシア風のチャーハンです。

ちなみに鶏はアヤム、イカはチュミチュミと言います。


何でも縮めて言うのが好きなのに、2回繰り返すのも好きというちぐはぐな面もあります。




▼これであなたも物知り博士?


「インドネシア語でおはようの挨拶は?」


A.ナマステ
B.アユボワン
C.スラマッパギ













答え:C.スラマッパギ(Selamat Pagi)


10時くらいまでがスラマッパギで、日中がスラマッシアン、夕方はスラマッソレと言うそうです。


ちなみにナマステはインドのヒンディー語、アユボワンはスリランカのシンハラ語で、1日中OKでさようならも一緒という便利な言葉です。




▼あとがき


昨年、インドネシアのジャカルタへ行って来ました。


株式会社いい旅では外国からのお客様も迎えているため、インドネシアの旅行会社をまわって来ました。


今回のネタは結構有名な話のようですが、現地で案内してくれた人が楽しそうに話してくれたのでご紹介してみました。


近年発展の著しいジャカルタは、車とバイクで溢れた大都会です。


お金持ちは複数のメイドを雇い、ドライバーに車を運転させているので、子供も抱っこしないし、自分で傘もさしません。


料理も洗い物も洗濯もせず、髪の毛すら人に洗ってもらうそうです。




それでは次回の更新をお楽しみに!



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