今いるのは、苫小牧港→大洗港のフェリー「さんふらわあ さっぽろ」のデッキ。
黒潮に逆らうように南下する「さんふらわあ さっぽろ」は、到着地の大洗港まで3時間を切った。
まずは太平洋側の海上を見渡す。
海面に反射する陽が眩しい。
さらに歩みを進め、船尾の煙突に向かう。
オレンジ色をしたこの巨大な煙突は、まるで花魁の履く下駄のようだ。
すかさず今度は陸地へと目を配る。
微かに視える対岸は、世界を震撼させたフクシマ県。
後方の波しぶきを見つめながら、今日も1日が始まる。江東良一「FJ時事新聞 社長監修」
江東良一「FJ時事新聞 社長監修」