ソ連・ロシアは人工妊娠中絶の盛んな国でした。これが今、中絶禁止の方向にむかっています。

 

ロシア正教会が、「伝統的な価値観」を「復活」させようとしているのですが、こうした考えは新しく生み出されたものです。非合法で危険な中絶手術が蔓延することでしょう。

 

今回の戦争によって、ロシアという強大な敵を得たウクライナは、強制的に国民国家へ移行し始めました。ウクライナは正当な政府をめぐって激しい国内対立と内戦の危機を迎えています。

 

これに対して、ロシアは国民国家にはなれず、ロシア正教に依存することになります。共産主義から正教への移行は、多民族国家ロシアを縮小させる可能性があります。

 

伝統的な価値観を強調すると、イスラムや仏教の復興を誘発することになるからです。