倉吉線 C11お別れ列車 | 今日も まっ晴れ! 鉄道回顧録

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 鳥取県内に残された最後の蒸機走行線区だった倉吉線も1974年春の改正で無煙化され、同年4月28日に蒸気機関車C11のお別れ列車が運転されました。

 

さよなら列車は米子から関金まで直通で運転されました。

山陰本線  下 市 - 御来屋

 

 往路の関金行を御来屋駅を出たところで初めて見たときは、例のお化けツバメに度胆を抜かれてしまいました。

山陰本線  御来屋 - 下 市

 

 往路の「さよなら列車」は、バック運転の上にあのお化けツバメだったので、走行写真もそこそこにして“お別れセレモニー”が催される関金駅に向かいました。

 

 関金駅のホームには最後のC11を見ようと近所の人たちで溢れていました。C11の傍には地元中学のブラスバンドが待機しているのが見えます。

 

セレモニー会場にC11が据え付けられました。

 地元の学校の先生でしょうか?一張羅の服を着た人たちが目立ちます。今と大きく違うのは、C11を写そうとカメラを持った人が殆どいないところです。

 

お別れセレモニーが始まりました。

プレゼンターの女子高生が同年代の私にはとても眩しく見えました。

 

 ハンドスピーカーを持って送辞を述べているのは関金町の町長さんです。

 そんなセレモニー会場の中央付近、本来なら主役の人たちが仰々しく並んでいるような場所にカメラ小僧が普通の顔をして居るのも時代でしょうか(^^ゞ

 

地元女子高生たちの手で

乗務員さんや米鉄管理局の職員さんに花束や果物が手渡されました。

 

地元中学のブラスバンド部の演奏で蛍の光が流れます。

 「さよなら、さよなら、蒸気機関車はもう二度と此処には戻って来ません」と繰り返しアナウンスされていたのが、とても印象に残っています。

 

復路の列車は小鴨川橋梁で見送りました。

倉吉線  西倉吉 - 打 吹

 

伯耆大山を背景に最後の旅は間もなく終わります。

 山陰本線  伯耆大山- 米 子

 

走行写真はあまり撮れませんでしたが

とても印象に残った倉吉線のC11さよなら列車でした。