映画とかドラマで、日本の俳優さんが中国語のセリフをしゃべるシーンが結構あります。
上手とか下手、わかるわからないという次元を超えて、中国人と言う設定がなかったら何語をしゃべってるのか全くわからないほど、似ても似つかないしゃべりかたをしています。字幕を見なければ、どんな文をしゃべっているのかさっぱりわかりません。日本語の字幕を見て「たぶん、こんなことを言っているのだろう」と、やっと大方の察しが付くほど、まったく中国語には聞こえません。
俳優さんが真顔であんな変なしゃべり方をして、ちっともお芝居が本物に見えません。まるで、大人がまじめなシーンで幼児語をしゃべってるみたいで、一気に興ざめしてしまいます。
あれは教えてる人が悪いんだろうって、いつも思います。
一番問題なのは、どこでしょう?
それは、発声の方法です。
日本語で言えば「滑舌が悪い」感じで音が弱弱しくてハッキリ出ず、しかもグネグネとねじ曲がったとても不自然なしゃべり方をしています。
日本人の耳には、中国語って音があんなに曲がりくねった不気味な言語に聞こえるのでしょうか?😞
でも、実際の中国語は音がくねっていません。四声はあっても、あんな不安定に蛇行しません。音は、例え小声であってもまっすぐ強く出します。
あんな変なしゃべり方をする中国人は、世界のどこにもいません。
(ちなみに、タモリさんのほうがはるかに中国語に聞こえます。)
耳で聞いたとおりの音を真似させれば、あんなに不自然な中国語にはならないはずです。たぶん、台本に書かれた文字を頭の中で見ながら話していると思います。
「目で文字を見て音を出す」ということは「自己流の音を出す」ということです。
ピアノの生徒が、先生が出した音を真似するのではなく楽譜を見ながら自分の音を出していたら、いつまでたっても先生のような音は出ません。
楽譜を見て弾くだけなら、生徒が自己流でやってるのと変わらないからです。
中国武術には「黙念師容」と言う要訣があります。
これは、師の動きを丸ごと心に収めてその真似をする、と言う意味です。
言語においては、耳にまるごと音を収めて同じ音を出そうとすることです。
大人はまず意味を考えてしまうため、赤ちゃんの秘訣 その①音を真似する が純粋にできにくいのです。
耳に音を残し、その真似をしましょう。
でも耳に残るような情感を込めてしゃべるのは、講師の責任。
棒セリフで中国語をしゃべり、意味を日本語で説明する...ではありません。
情景が思い浮かぶような読み方をすれば、まるごと伝わります。
赤ちゃんでなくても「共鳴」はできるからです。
それが、語学の「黙念師容。」
それだけで、格段に上手になりますよ。
*絵と文は関係ありません。可愛いから載せただけです(笑)。
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