10月27日 火曜日はサントリーホールに
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートに行ってきまし


指揮は リッカルド・シャイー

ベルリン放送交響楽団(現在のベルリン・ドイツ交響楽団)の主席指揮
者だった時の録音  『カルミナ・ブラーナー』を聴いて衝撃が走った

冒頭から圧倒的なスケールで真正面からドーンと攻めてきた
音圧と音のスピード感は 邪魔するものはすべて薙ぎ払う様に思えた

彼が、ロイヤル・コンセルト・へボウの常任指揮者を経て、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターとして5年目になる

猛々しいほどの指揮ぶりが、どう変わったのか興味があった


オケのライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団は市民階級による自主経営団体として1743年に発足した世界初のコンサート・オーケストラ

ドイツ東部ザクセン州のライプツィヒは南はチェコ、東はポーランドに接しているためか、ドイツ的といわれる重心の低い響きがやや軽めに響く ドイツでも南に行くほどイタリア、フランス的な響きになるようだ

重々しい感じではなく、豊かな響きの中に暖かさを感じた


演奏はというとプログラムは以下の曲目

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 ト長調 K216
        Vn.  アラベラ・美歩・シュタインバッハー

アンコール  クライスラー:レシタティーボとスケルツォ・カプリス


マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」


Vn.は前日聴いた 宮本笑里さんとは3つ違いで、同年代といっても良いと思うが、28歳とは思えない落ち着いた雰囲気で、演奏はとても素晴らしかった  23歳のとき、あるVn.奏者がキャンセルとなったコンサートの穴埋めとして出演したが、絶賛を浴びパリ・デビューした
この日の演奏は、情感たっぷり 音の最後まで 残響まで歌いきっていました  比較してはいけないのでしょうが、宮本さんとはスケールの違いを感じざるを得ませんでした
アンコールは無伴奏で 弾ききり、歌いきりました
その深い表現に聴き入ってました
緑のドレスも素敵でした 細身の彼女ではありますが、ドイツの森の深さを感じさせる印象的な姿でした


休憩後のマーラーは

やってくれました シャイーがそこにいました
最初のpp  どの音も聴こえます でも完全なpp
森の夜明け といった感じがホールを支配します
木管の鳥のさえずりもきれいでした
ホルンの音は、深く柔らかい響き
トランペットは 柔らかくも芯のある音

ああ、今 自分はマーラーを聴いているんだ って自覚しました

強奏部は存分に鳴らしてます
100人を超えるフルオーケストラを十分に鳴らして
でもうるさくなく、刺激的でなく、それでいて満足させてくれる
シャイー、健在なり
弱奏では、メロディーの揺れがリズミックな中にも舞踏音楽を表現
指揮者も揺れながら踊っていました

終結部はホルンのオクターブユニゾンが高らかに演奏されますが
上パートにトランペット、下パートのトロンボーンを補強して
ここでも、やってくれました
この人、どこまでやってしまうのだろうか?
しかも、ドイツの伝統的なオーケストラを相手に、、、

満足!満足!   のコンサートでした

今回の演奏では弦にポルタメント奏法が多かったけど、シャイーの趣味
かな?
丁寧さとしつこさがギリギリの味加減でした
これ以上あったら、飽きてしまうかも というくらいの回数でした

11月2日は ブルックナーの4番です
圧倒的なハーモニーを期待していますが、期待しすぎないほうが良いのでしょうか?
まず、期待を裏切らないとは思いますが