10月14日、海上自衛隊 観艦式典が挙行されました。今年は、海上自衛隊創設60周年に当たりその記念すべき年に挙行された観艦式でもあり喜びに堪えません。
 観閲式の歴史は、1341年英仏戦争時に英国王エドワード3世が自ら艦隊を率いて出撃する際に、その威容を観閲したことに始まると言われています。
衛藤 征士郎ブログ Powered by Ameba
 わが国では、明治元年に天皇陛下をお迎えし大阪・天保山沖で実施された観兵式がわが国における「観閲式」の始まりであり、当時の兵力は6隻2,452トンに過ぎないものでした。
 第4回目に当たる明治33年の神戸沖での大演習から「観艦式」との言葉が使われ、大日本帝国海軍最後の「観艦式」は昭和15年に横浜沖において実施。この年は紀元2,600年の特別観閲式であり艦艇98隻596,000トン、航空機527機が参加した極めて荘厳かつ壮大な式典であったと事が記録されています。
 海上自衛隊となってからは、昭和31年に自衛隊記念日が制定され、翌年から記念行事の一環として「観艦式」が実施されており本年は27回目、海自創設60周年の節目の式典となりました。
 首相訓示にもありましたようにわが国をめぐる安全保障環境はかつてなく厳しさを増していることは言うまでもないことであり本日の観閲式に携わっているわが国の安全保障の前線を担う隊員諸兄の日々の訓練と鍛練に負うところ大であり警戒監視に万全の対応を求めるものであります。
 今回の記念すべき観艦式には自衛隊の艦艇45隻、航空機18機、隊員約8,000人が参加するとともに2002年以来10年ぶりに外国艦艇が招かれ、米国のイージス艦やオーストラリア、シンガポールの艦艇が祝賀航行に参加しました。