5月12日の会合では、岡崎研究所の小谷哲男特別研究員を講師にお迎えして「海に浮かぶ大学病院」ー病院船のコンセプトーと題して、講演して頂きました。
 現在世界各国が保有する病院船は6隻。(米国2隻、中国1隻、ロシア3隻)米国が有するマーシー級の艦艇で排水量も69,360トンと他国を凌駕する規模であると共に活動時には、約1,200名の軍の医療関係要員が乗船します。更には医療設備を有している主な各国の軍艦船は13隻。(米国8隻、英国1隻、フランス2隻、ドイツ2隻)こちらは米国のワスプ級強襲揚陸艦であり最大600人の傷病者を収容可能です。
 いずれも04年のスマトラ沖地震や05年のハリケーンカトリーナ及びリタの医療支援活動等に従事する活動を行っています。4月から5月上旬に被災地の医療現場で医療の実態をヒアリングし、石巻赤十字病院では、70チーム500人の医療スタッフが参集し陸路が閉ざされる中で海上路が求められたことや、1日140機のヘリが空中で待つ状態が続いた事例などを示され、救急輸送が急務のときのマッチングや患者の搬送先が海上に位置する病院船なら非常に心強いと賛意を表明して頂きました。
 被災地の貴重なご意見・専門家ヒアリングも踏まえ、この思いを「2次補正予算案」に調査費として反映させるべく詰めの議論を行って参ります。今後、議連の意見を集約して「要請活動」も行い、実現に向けた第一歩を力強く踏み出したいと考えています。
衛藤 征士郎ブログ Powered by Ameba