ぼくは 光るたまに連れられて 不思議なおともだちのところへ
モクモクとうごめく おともだちのところへ
行って来た


光るたまについていくと  僕は 宇宙の間に立っていた

すぐ下に モクモクとうごめく生き物に覆われた僕らの星が見えた

黒い怪しい息が時折吐き出されて
とっても不気味な感じだった

そうだ!!やっつけないと!!僕らの星が危ない!

僕は 力を込めて 身構えた

“やめてください”
え???
“やめてください”
え?
ぼくは ぽかんとした

美しいあの人が優しい深い笑みを浮かべながら言葉を奏でた

そっと顔をのぞくと

!涙が目にあった

ぼくは わけがわからなかった
 それで ぽかんとした

“それは私です”
僕は とってもびっくりした
そして ずーっと 黙って 口がしまらなかった

 長い時が経って
美しいその人の髪が優しく揺れていた

「それは喩え話なの?宇宙のみんなは本当はひとつとかっていうふうに僕のおともだちが言っていたけど」

優しいその人はじっと僕の目を見た
しばらく 見た

ゆっくりと木が風に揺れるように 首を横に振った


優しい音がこだました

深く 優しく とっても悲しい音だった

音が上がったり下がったりして

ガー ガガー ガー
痛い!頭に変な音が鳴り響き耳を塞いだ

たくさんの たくさんの 悲しい泣き声が聞こえていた


こんこん あー♪
こんこん♪

気を失って気付いたら大きなまるい神様のお庭に横になっていた


僕の目からひとすじ ふたすじ と涙が流れ続けた

僕は 長い 長い 永い お話を見て来た

とっても仲良しのみんなで お花に囲まれながら わいわい 楽しく暮らしている星があった
みんな とっても優しくて みんながみんなのことを大好きで大好きで、お花も山も動物も空気と一緒に笑っていた
僕も一緒に笑った

その星に光がとどかなくなって
大好きなおともだちに意地悪する人が出て来た
みんな けんかしたりで
おともだちのことを見下したりいじめたりしていた
食べ物がなくなって
大きな争いが起きて

助けてください神様とその星でひっそりと暮らしていて 心に雲がまだ付いてなかった人が宇宙に祈った

そして星は爆発したんだ

モクモク モクモクと狂った雲を吐き出しながら その星は爆発した

その生きた雲は右に左にと暴走しながら 宇宙の中をまさぐり 走り抜けていった

たくさんの たくさんの悲しい声が聞こえた
食べ物がない
空気がない
帰る家も星もない
おともだちもいない

大きく泣き声が鳴り響いていた

モクモクは永い永い間 宇宙の中をさまよった 自分たちの星 を探して
おかえりって行って ご飯を作ってお母さんが待っていてくれるような お家を探して
ずっとずっと 永い間 星を探した

永い永い 辛い旅の中で 雲は 更に狂暴になっていた

『雲よ』

宇宙の光のたくさんある方向から凛としたはりのある声が鳴り響いて来た

『雲よ。あなたに光への扉を用意しよう』

とっても大きな声が鳴り響いて
目の前に青い まだ幼い星が現れた

ふるさとの星にそっくりの星だった

モクモクした雲は鳴きながらただいまって

とっても鳴きながら
大きな声の主にありがとうと言って
青い星に巻き付いたんだ


僕は泣い
ずっと泣いた
ずっとずーっと泣いた
僕は分かった!分かったんだ!
そのモクモクの星が僕のふるさとの星だったんだって
そしてこの星に拾ってもらって助けられたんだって

僕は 僕は…      

気が遠くなって

お家に帰って来ていた

全部の宇宙の中心には

こんこん  あー♪
こんこん あーあー♪

と 音を立てて無数のキラキラ光る光の粉を撒き散らしながら回転する 大きな目がある
その目は、まばたきをしているんだ

こんこん あー あー♪

うっとりとして とっても とっても 幸せなんだ
ぼくら すべての いのちが つながっているところ
一番奥にいる かみさま なんだ
こんこん あー
   こんこん あー あーぁー

太陽を通って この銀河系の中心を通って この宇宙の中心を通って 大きなはじまりの かみさまの目まで 行くんだ
そしたら わかった
わかったんだ

真っ黒だったこの星の すべての 過去から続く今も  美しい花の芽なんだって
1人のひとが来た
 
こんこん ぁーぁー

ぼくに言ったんだ

「¢∞§◇⌒∵∬ΦΨΩζιξЖФ¢」

よくわからない?知らない言葉で
分かった!とぼくは思った。
ぼくは決めた 頑張るぞって
そしたら お腹から あついものが いっぱい あふれて来たんだ
そして うれしくって にこにこして  にこにこして
お家に帰ってきたんだ
ただいま

「宇宙で会ったひと」の言ったこと
“ひとはとっても素晴らしい存在です
これを見てご覧なさい”
そう言って、まるい水晶みたいな透明のたまを見せてくれた。
 
真っ黒のたまがあった。黒い雲がいっぱいで、モクモクしていた。
“地球ですよ”
 びっくりした。
びっしりとモクモクと生きた雲が星の周りを飲み込んで、うごめいていた。
 何本かスーッと、光が薄く、スーッと うごめく黒い生き物を突き抜けてその下の星に届いていた。
“宇宙のかみさまとのつながりですよ”
 また びっくりした。
 みんな死んじゃうの?息ができないみたいだけど…。
“大丈夫です”
そしてもう一つのたまを見せてくれた。
 
また びっくりした。
そして、涙が出た。
うれしくて、うれしくて涙が出た。

こんこん あー♪
こんこん あー あー♪
こんこん あー♪

宇宙のかみさまの音を立てて、美しい花が咲いた玉がまわり続けていた。

こんこん あー♪

ぼくは 分かった
分かったんだ!
この玉が 今さっき見た真っ黒の玉だって
分かったんだ!
ぼくらが生きる未来だって

“そうです。そうですよ。”
“あなた方にお願いがあります。”
“仲間を集めてください。”
“この美しい玉を築き上げる友人たちを”

ぼくは、ぽかんとした。
何だろう。
どうしたら いいんだろう。

ぼくの友だちは 指で数えても1つの手で足りるくらいしかいない。
ぽかんと した。
頭が真っ白で…ぽかんと した。

“(笑)くすくす ”
そんなぼくを見て、そのひとは笑った。
とっても優しく笑った。
そして、“大丈夫ですよ”と言った。
ぼくは…ぼくは…
ぽかんと した。
そして…そして…
何度も首を縦に振っていた。
でも     ぽかんと した。

『ひ を使いなさい。
汝 恐るるなかれ。
ひ を使いなさい。』

大きな声が轟き渡った。
ぼくは また びっくりした。

そのひとは ぼくの前に 回転する ひ を出してくれた。
こんこん あー♪ こんこん
と音をたてた火をぼくは貰った。
こんこん あー

ぼくは 何でかわからない。
また 泣いていた。 火を手にして泣いていた。
ずーっと長いこと泣いていたんだ。

『我らを呼べ。
汝 孤独に座すことなかれ。
我らを呼べ。
汝らの声に必ずや 応えむ
我らを呼べ。』
また 大きな声が轟いた。
体がカーッと熱くなって、また びっくりした。

ぼくは涙目のまま うなづいた。

火が ぼくの体を、下から上にへびのように上がっていく。…上がって…
ぼくが目を開くと
そこにたくさんの友だちがいた。
みんな にこにこしてたくさんいた。
みんな、キラキラとした火のかけらをその手に持っていた。
あーっ!仲間だね!

そして みんな 消えた。

ぼくは 宇宙の星の間に立っていた。
そして あの人が ふわりと優しい風に揺れながら、正面に立っていた。
“行きなさい。さぁ。
あなたの星へ”
ぼくは帰りたくなかった…
気がついたら、ぼくは帰っていた。

そーっと 目を開けて、そーっと見た。

キラキラと光る火が、ぼくの手に光っていた!

【その手にキラキラ光る火を持っている方!ご連絡ください。
同志求む!
連絡先  ぼくまで
やまの わかひこ】