【アイダホ州ジェローム郡、2024年5月28日】アメリカ農務省は5月28日、初めてアルパカで高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)を検出したと発表した。ジェローム郡の農場で18頭のアルパカのうち4頭がH5N1陽性と判明。このアルパカたちは感染した鳥類と「密接に接触」していたが、現時点で死亡したアルパカはいない。

 

農務省の声明によると、農場環境におけるウイルス量は非常に高く、様々な家畜が混合して飼育されているため、HPAIの発生は驚くべきことではないが、アルパカでの初めての検出となった。アルパカのサンプルを分析した結果、このウイルスのタイプは今年初めや昨年末に牛で初めて広がったウイルスと同じであることが分かった。

 

これらの症例は5月16日に確認したが、政府は科学者が遺伝子解析を完了するのを待ってから発表した。解析結果は国立医学図書館にアップロードされている。

 

ウイルス学者のアンジェラ・ラスムッセン氏はXで、「これは心配だが、驚くべき報告ではない。アルパカはインフルエンザに感受性があり、この農場では5月に家禽のアウトブレイク(ある集団内で爆発的に感染症が伝染すること)で処分が行われた」と述べた。また、報告の遅延は迅速な対応を妨げると指摘した。

 

【続き】

 

 

【関連記事】