朝(1644-1911年)は、中国最後の統一王朝で、満州族により統治されました。末期の数十年には、軍事的敗北、内紛、経済の疲弊が次々と襲いかかりました。しかし全盛期には、皇帝は目を見張る領土拡張をはかり、また中国古典の四作目にあたる『紅楼夢』の発刊など、芸術、文化面でも功績を残しました。

 

清を建国したヌルハチは、北宋を征服した女真族の子孫でした。1616年、中国の北東地域に後金を建国し、即位しました。1636年、息子のホンタイジが即位し、国号を清と改めました。しかし、明朝は中国の中央を統治しており、満州族の清朝は万里の長城の以北に留まりました。

 

1644年、漢民族の反乱を率いた李自成が明朝を滅ぼし、北京を攻略しました。同年、万里の長城の最東の門であり、異民族からの侵入を防いできた「山海関」を、明軍が開け放していたため、満州族の軍の侵入を許し、満州軍は李自成の反乱軍を攻撃しました。こうして満州族が北京を征服し、清朝が建てられました。

 

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