中国共産党による法輪功迫害が25年目に突入するなか、日本の法輪功学習者は21日、東京都内で平和的なパレードを行なった。初夏の雰囲気漂う浅草の街で、法輪功学習者はマーチングバンド「天国楽団」を先頭に練り歩いた。道ゆく人々は学習者らの訴えに耳を傾け、「中国共産党は直ちに迫害を止めるべきだ」「弾圧に負けずに、信じる道を進んでほしい」などと声援を送った。

浅草・雷門の前を通る法輪功学習者のパレード(大紀元)

四半世紀前の4.25事件

1992年に中国東北部で李洪志氏によって伝え出された法輪功は、その著しい健康増進効果により、口コミで瞬く間に広まった。学習者の数は1億人を数え、朝の公園でゆったりとした動作の「功法」を習う学習者の姿は、90年代の中国における風物詩となった。

しかし、当時の中国共産党総書記だった江沢民は、法輪功の人気の高さに嫉妬し、大規模な弾圧を画策した。中国共産党は法輪功に対する世論戦を展開し、御用学者に法輪功を執拗に攻撃させた。共産党宣伝部は機関紙に法輪功を誹謗中傷する記事を掲載し、他紙にも転載を命じた。

中国各地の法輪功学習者は地元の政府機関に陳情を行なったものの聞き入れられることなく、北京にある中央省庁「国家信訪局」に赴いた。その数およそ1万人。1999年4月25日のことだった。

法輪功学習者のパレードの隊列(大紀元)

法輪功学習者の陳情活動は早朝から夕刻まで続き、何ら暴力行為や過激な言動もなく、終始平和的なものだった。共産党幹部が法輪功学習者に対する嫌がらせ等を停止するとの約束を取り付けると、陳情に訪れた学習者らは現場のゴミを綺麗に片づけ、帰路に着いた。

 

しかし、平和的な陳情からおよそ3か月後の7月20日、中国共産党は全国的な弾圧を開始した。法的根拠を無視した拘束と監禁、拷問が各地で常態化し、数多くの学習者が命を落とした。

 

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