中国と北朝鮮の国境を流れる鴨緑江(おうりょくこう)のほとりに立つ巨大な鉄塔が、両国住民のトラブルの末、取り壊される可能性があることが分かった。この塔は、北朝鮮の恵山市を見下ろすことのできる、中国の観光名所の一部だった。

 

高さ50メートル、長さ70メートルのこの塔は、中国吉林省の長白朝鮮族自治県、馬鹿溝鎮に2021年に建設された観光複合施設「長白山千年崖城」の一部だ。川と町を見下ろす塔のガラス張りの橋は、この施設の主要アトラクションだ。双眼鏡を使えば、世界で最も孤立した国の一つである北朝鮮の生活ぶりをのぞき見ることができる。

 

中国から北朝鮮への観光は、2020年の新型コロナウイルス流行以来、中止のままとなっている。このため、塔はわずか7元(約140円)で北朝鮮の様子を垣間見ることができる人気のアトラクションだった。

 

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