離れ島のある町に、信心深い男が住んでいました。妻をめとりましたが、長いあいだ子供ができませんでした。

 

ある日、妻が子供を授かったことが分かり、男はこの知らせに大喜びして、妻に言いました。

 

「きっと男の子に違いない。私たち夫婦に喜びと幸せをもたらしてくれるだろう。よい教育を受けさせて、厳しくしつけるつもりだ。そうすれば私の評判を受け継いで、家はますます栄えるだろう」

 

すると妻は、喜びと期待で頭がいっぱいになっている未来の父親に言いました。

 

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