旧正月初日(2月10日)の夜、江西省撫州市南城県にある集合住宅で火災が発生した。

 

住民が火を消そうとして、建物に設置されていた消火栓を開いたところ、なんと水が全く出ない。建物の消火設備であれば、消防当局の「安全検査」に合格していたはずだが、実はただのお飾りだったのだ。

 

  「役立たず」が判明するのは、出火してから

 

こうした「水の出ない消火栓」の弊害は、ただ役に立たないばかりではない。

 

つまり火災という非常時に、それを最も必要とする人々の期待を、あまりにも無残に裏切り、そこで火災の被害を一気に拡大させてしまうのだ。こうした「加害者」のような消火栓が、どこにでもある。それが今の中国の、恐るべき現状である。

 

火災現場には、多くの消防車が出動したことが動画からも伺われる。さいわい死者が出るような大惨事には至らなかったが、実に危ういところであった。

 

【続き】

 

 

【関連記事】