リチウム電池は、ナトリウム電池やカリウム電池とほぼ同時期に開発されました。ナトリウム電池とカリウム電池は、エネルギー密度が低いため、その開発はあまり期待されていませんでした。 今回、日本の研究者たちが、負極材としてハードカーボン(HC)と酸化亜鉛を使用し、電池のエネルギー密度の面で優れた性能を実現しました。

 

リチウムイオン電池に使われるリチウムは、希少金属で、採掘につれ埋蔵量がますます減っています。また、リチウムの採掘、精製、電池に加工する過程は、環境汚染を引き起こし、大量の淡水とエネルギーを消費します。これに対し、ナトリウムやカリウムは、リチウムよりも備蓄量が多く、入手しやすいため、次世代電池の主流として有望視されています。

 

東京理科大学の駒場慎一教授らの研究グループは、ナノ構造のハードカーボン合成に成功し、ナトリウム電池(NIB)およびカリウム(KIB)電池の性能を大幅に向上させました。この新しい発明は、11月9日に「Advanced Energy Materials」誌に発表されました。

 

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