安倍元首相の暗殺から半年以上が経った。しかし、事件にまつわる数々の疑惑はいまだ晴れない。長尾敬前衆議院議員はエポックタイムズの取材に対し、「(捜査活動に)圧力が加わっていると見た方が自然だ」と明かした。真相究明を試す議員には圧力がかかり、国民の関心事であるにもかかわらずワイドショーは一向に取り上げない。

 

複数回に及ぶ現地調査を行なった長尾氏は、犯人特定が拙速ではないかと疑問を呈した。山上容疑者以外に犯人はいるという仮説を完全に否定できない以上、裁判で真相が究明されることを望むと語った。

 

ーー昨年7月8日に安倍元首相が銃撃され、亡くなった。捜査は続いているが、事件に関する不可思議な点はいまだ残っている。

 

奈良県立医科大学が発表した傷の状態と、司法解剖による結果の相違が真相究明で一番のポイントだと思う。奈良県立医科大学の発表では、弾が右頸部から射入して心臓にまで達する傷があり、それが致命傷になったと言っている。いっぽう、司法解剖によると、左肩から入り込んだ弾が、右左の鎖骨下の動脈を傷つけて、その出血が死因になっている。真実は一つだ。

 

まず、どちらが正しいのかが全く究明されていない。左から撃つということになれば、山上が立っていた側だ。しかし右から撃つということになれば、山上はその方向から撃つことはできないので、やはり真相究明は全くされていない。大手週刊誌も一時期は特集を組んでいたが、最終的に真相にたどり着くことはなかった。

 

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