無人島を中国人が購入 

 

中国の偵察気球がアメリカ本土で撃墜された。怒った中国は台湾に武器を販売したことを理由にロッキード社とレイセオン社に追加制裁を行った。アメリカのバイデン大統領は中国の偵察気球を撃墜しても中国に謝罪しないことを公言。アメリカと中国の関係は融和ではなく悪化を続けている。

 

そんな時に中国人が日本の無人島である屋那覇島を購入したことが知られるとネットでは国防の観点から危険視する声が増加。自衛隊とアメリカ軍基地が存在する沖縄の北方約20Kmの屋那覇島だが、日本政府は安全保障上重要な施設や国境離島を対象とする土地利用規制法の対象外に該当するとの認識を示した。

 

北朝鮮は2月18日に弾道ミサイルを発射。日本の防衛省は“北海道の渡島大島の西方約200キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した”と発表。だが岸田首相は“この発射は国際社会全体に対する挑発をエスカレートさせる暴挙であり厳しく抗議を行いました”との認識で終わっている。

沖縄上陸のジャンプ台に 

 

まず屋那覇島だが中国人が島を丸ごと購入したわけではない。だが中国人が購入したことは事実で、獲得した土地に観光施設を作ることもできる。観光施設を作ることは屋那覇島を沖縄上陸の橋頭堡にできる。大型船が停泊できる施設を作れば輸送艦の停泊も可能。そうなれば屋那覇島をジャンプ台にして人民解放軍は沖縄上陸を行える。

 

海を隔てた渡洋作戦では兵站が問題となる。このため上陸する島に近い所に兵站基地を置くのが基本。だが大陸とは異なり海では最適な位置に島は存在しない。だから作戦する島に近い島を兵站基地にするのが基本。実際に戦中、アメリカ軍は慶良間諸島の座間味島など数島へ第77歩兵師団を上陸させている。アメリカ軍の目的は沖縄上陸を支援するための兵站基地を置くことだ。

 

アメリカ軍はいきなり沖縄上陸を実行したのではなく、事前準備として慶良間諸島の座間味島など数島を兵站基地に変えた。だからアメリカ軍は沖縄上陸後も安定した補給を受けている。このため屋那覇島は人民解放軍による沖縄上陸の橋頭堡に成り得る。だが日本の政治家は危機感を感じていない。

 

つまり屋那覇島で観光施設の開発が始まったら米中戦争のカウントダウンが始まることを意味する。屋那覇島に最初から人民解放軍の武器弾薬が置かれることはない。観光施設として大型船が停泊できる機能があれば十分。何故なら観光施設なら誰が見ても危険な施設ではない。大型船が停泊できるなら武器弾薬を満載した輸送艦が開戦直前に運べばいいのだ。

 

さらに言えば九州の長崎県西部に位置する五島列島も危険。長崎港から西100kmに位置するから、仮に中国人が屋那覇島のように土地を獲得すると九州上陸の橋頭堡に成り得る。中国がアメリカと雌雄を決する戦争を覚悟すれば、台湾侵攻よりもアメリカ軍の撃破を追求する。何故なら九州の佐世保には海上自衛隊佐世保基地と在日アメリカ海軍佐世保基地が存在する。中国から見れば開戦劈頭で攻撃すべき基地であり、損害を無視してでも破壊したい基地が存在する。だから五島列島も中国人に買われてはならない場所なのだ。