柳広司さんの小説『ジョーカー・ゲーム』。

吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞受賞作。
アニメ化もされたスパイ・ミステリー。


結城中佐の発案により、陸軍内に密かに設立されたスパイ養成学校 “D機関” 。
「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。
結城中佐は学生たちに異例の戒律をたたき込む。
過酷な訓練を突破した精鋭たちは、結城中佐の指揮のもと着実に諜報戦の成果を上げていく。


表題作「ジョーカー・ゲーム」をはじめ「幽霊」「ロビンソン」「魔都」「XX」の5話が収録されている。

とても読みやすいので、ちょこちょこ読むにも良い。
…といいつつ、面白くてついページをめくってしまうのがこの作品。


スパイとなった者たちが滲ませるどこか面白がるような雰囲気。

あるいは大胆に標的に接触し、あるいは窮地からの脱出を試み、あるいは陰から誘導し…

危険の中に身を置きながら任務を遂行してみせる彼らの姿、彼らを統括する結城中佐の手腕には舌を巻く。


自分はアニメから入った身だが、小説ではアニメの中で直接的には語られない部分を読むことができ、メディアの違いを感じてそこも面白かった。



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柳広司『ジョーカー・ゲーム』
角川書店(角川文庫)
2011年

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