夕鶴(劇団空志童)妙高演劇フェスティバル2019 | 月を見上げるもぐらのように

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日記及び読んだ本や面白かったサブカル感想(ネタバレ有り)を書きたい、なと思ってみたり、みなかったり。

長重の住む、上越市のお隣の妙高市を拠点にしている、
劇団空志童(げきだんそらしど)の公演

夕鶴

を見てきました。
妙高演劇フェスティバル2019の中の1作です。

演劇を見始めて、まだ2年弱の長重は、よく知らないのですが、夕鶴って有名な作品らしいですね。

ベースは昔話の鶴の恩返しとの事だったので、あまり期待せずに観劇してきました。

登場人物は
「おつう(鶴)」
「与ひょう」
「欲深い村人2人」
「子供たち」

話の内容は、

美人の嫁さんを貰って、嫁が織った布が高く売れて、悠々自適な生活を送るようになった、与ひょうを妬たんだ、2人の村人が、与ひょうの嫁は、鶴じゃないのか?と疑いだします。

おつうの織った布が高値で売れることを知った、欲深い村人達は、方針を転換し、与ひょうに更におつうに布を織らせろと煽ります。

おつうは、もう布は織れんと言っていたと断る与ひょうに、数百両の儲けがある、その金で都に行けるぞと、与ひょうを誑かす。

大金に目がくらみ、おつうに布を織れと、織らねば家から出ていくぞ!と脅かすように迫り、おつうに布を織らせる与ひょう。

その夜、おつうが布を織っている事を聞いた、欲深い村人達が、その姿を覗いてしまう、村人達の慌てふためく姿に刺激され、与ひょうはおつうとした、布を織る姿を見ないという約束を破り、おつうの正体を見てしまい、おつうは与ひょうに別れを告げて、飛び立っていきました。

って感じかな?
(フライヤーにあらすじが無かったので、適当にまとめました)

長重の適当にまとめたあらすじ見ても、面白さは全く伝わらないと思うので、長重の感じた印象も追加しときます。

初めに

「おつう」はかなりのヤンデレさんって感じがしました。

「あんたが好きなお金は、私が織った布を売ってこんなにあるのだから、これからは、たまに村の子供たちと遊びながら、2人でずっと一緒にいられれば、私は幸せ」とか。

おつうさんは鶴だからか、純粋な子供や村人にあいつは愚か者だと、笑い物にされるほど、純粋?裏表がない?与ひょうの言葉は解るのに、欲深い村人達の言葉は理解できない設定で。

「私には何を言っているのか、解らない人達と話さないで欲しい」
と本音を吐露するシーンもありました。

おつうの正体が与ひょうバレた際も、

痩せ細った体を見せて
こんなに苦労して、与ひょうが望む布を織ったよ。

2枚あるから、1枚はお金に換えてもいいけど、

もう1枚は、
あんたのことを思って織ったから
あたしだと思って
ずっと大事にしてね。

と念を押して、去っていきました。

こんな風に言われたら、怖いなぁ~って感じました。
愛があるから出た言葉なのか?
それとも、与ひょうを自分との思い出で縛り付ける、呪いの言葉だったのかな?なんて思っちゃいました(´・ω・`Ⅲ)

ラストシーンで、おつうを失った悲しみを受け入れて、また歩み出そうとする、与ひょうの後ろで
かごめかごめが聞こえます

かごめかごめ
籠の中の鳥は
いついつ出やる
夜明けの晩に
鶴と亀と滑った
後ろの正面だあれ?

そして聞こえるおつうの声
振り返る与ひょう、そこで舞台は暗転しました

与ひょうは、おつうと再開して幸せに暮らしたのか、それとも…。

って結末が、良い感じでした(*´∀`*)

ヤンデレさんが彼女でも、純粋に誠実に相手を愛する事ができるなら、そのカップルは幸せなのかもしれないと、考えさせられるお話でしたよ~。

また、違う劇団、違うキャストで見てみたい作品ですね。

久しぶりに思いっきり長文が書けたので大満足です。

※内容は支離滅裂ですが(笑)
また書きたいことが出来たら、浮上します。
またどこかでお会いしましょうヾ(・д・。)マタネー