師走ですが皆さんお元気ですか？
どうも。ワタナベです。
先日は肩腱板損傷の８０代男性が来院。
整形にて腱板の萎縮もあるから
もう治らない・・・
しかし！
腱板（けんばん）は肩を安定させる「インナーマッスル」です。
断裂があっても、正しい運動を行うことで痛みの軽減・機能改善が期待できます。
あきらめないでその痛み！！！！
動きの特徴は以下↓（面倒な場合はまとめ一番↓）
◆ 可動域（ROM）の特徴
■ ① 外転（ABD）の制限
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最も典型的に起こるROM制限。
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特に 60〜120°のミッドレンジで痛みと挙上困難（ペインフルアーク）。
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棘上筋の断裂・萎縮で顕著。
■ ② 外旋（ER）の制限
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棘下筋・小円筋の断裂/萎縮で出やすい。
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肘を体側につけた外旋テストで力が入らず、ROMも低下。
■ ③ 内旋（IR）制限
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肩甲下筋の損傷がある場合に顕著。
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特に**背中に手を回す動き（結帯動作）**で制限・痛みが出る。
■ ④ 挙上（半挙上）での代償動作
腱板が働かないため、
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肩甲骨が早期に挙上（肩甲上腕リズムの破綻）
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上方トラップの過活動
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肩をすくめて挙上する代償
が起きやすい。
◆ 臨床でよく見られる特徴（徒手検査含む）
■ ① ドロップアームサイン（陽性）
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腕をゆっくり下ろせない／途中で「ガクッ」と落ちる
→ 棘上筋断裂で典型的
■ ② 外旋ラグサイン（ERI）
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外旋位を保持できず、手が内側に戻ってしまう
→ 棘下筋・小円筋の断裂を強く示唆
■ ③ 内旋ラグサイン（IRLS）
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内旋位保持ができない
→ 肩甲下筋の損傷を示唆
■ ④ ナイフエッジ型の筋萎縮
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特に肩後面（三角筋後部の下方）、棘下筋窩が凹むように萎縮
→ MRI上でGoutallier分類が進むケース
■ ⑤ 挙上時の「肩のひっかかり感」「引っかかり痛」
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腱板が機能しないため上腕骨頭が上方偏位
→ インピンジメント様症状が出やすい
■ ⑥ 自動可動域＜他動可動域（pseudoparalysis）
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自動では挙げられないが、他動では上がる
→ 大断裂・広範囲断裂で典型的
◆ 機能的特徴
-
腱板が “肩を中心に引きつけ保持する機能” を失うため
・腕が重い
・力が入らない
・真横や斜め前が特に挙げづらい -
痛みによる制限＋筋力低下による運動制限が同時に存在。
背中を軽く寄せる程度。胸は張りすぎない。
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