卒業シーズンですね
帰国まで1カ月を切り、テレビニュースに映る
卒業式を迎えた坊ちゃん嬢ちゃんにシンパシーを感じる私です
中国へ来た当初、中国のいいとこ探しを目標にしていました。
結局色んな面で中国寄りになることはありませんでしたが、
滞在中はまってしまった食材が一つあります
それは、「花椒(ホアジャオ)」という山椒の実です。
今回は回顧録的に花椒との出合いを書きたいと思います。
初めて花椒に出合ったのは、アメリカ留学中の東アジア人の集まり。
片言の日本語を話せる人が、「鍋やるから来なよ!」と押すので、
アメリカで鍋が食べれるなんて感激!と意気込んで行ったものの、
目の前には真っ赤なドロドロした液体が
そしてこのとき知るのです。英語で”Hot Pot”と呼ばれるものは、
日本の鍋とは全く別物の激辛中華料理だということを…!
中国語だとその名も「火鍋(フオグオ)」。
火を噴くほどに辛かった記憶しかありません
以来、辛い中華料理を苦手としてきましたが、
アクシデント的に出合う激辛料理を観察してみると、常に入ってるのが
丸っこい胡椒みたいな実。噛んでみると舌がビリビリする
中国人は味覚がおかしいんだわと片づけていたんだけど、
ある日やってくるのです、これに病みつきになる日が
北京での生活が始まり、中華を食べると、毎度のごとく花椒が入っていました。
麺を食べてもビリビリ、麻婆豆腐には100%の確率で入っています。
初めは避けて食べていたのですが、北京に来てひと冬越したある日、
「ビリビリしたものが食べたい!」と夫に四川料理店めぐりを提案します。
あのガツンとした感覚なしには、中華を食べた気がしない…。
そんな気がして、スーパーで花椒を買い、週1で麻婆豆腐を作る日々。
気づけば花椒大好きになっていました
火鍋も辛いけど今は食欲をそそります
味覚って不思議ですね。
今では花椒が私のお気に入りの中華食材になり、
辛さこそが中華料理を彷彿させるものとなりました
ちなみに私の北京で食べたお気に入りの食の一つが、
油発面(ヨウファーミェン)という陝西省の太麺。
ビャンビャン麺とも言われるそうですが、お店によって味はまちまち。
ちなみにこう書きます。騎馬民族の食べ物って感じですよね
「零贰玖(029)」というお店の「賀氏秘制油発扯面」は、
私たち夫婦にとって中国を離れても忘れられない味です。
元々は三里屯の裏通りにある小汚い小さなお店に溢れるほど人がいた中、
中国語のできない2人が意を決して飛び込んで行ったのに、
ひと冬越すとこぎれいな店構えに変身。閉店したかと思って一時凹みました。
今じゃネットでも話題のご当地有名店。味は以前と変わらずホッとしました。
(これにも花椒が入ってると思ってたら、入ってるのは唐辛子でした、失礼。)
このお店のは、辛いですが、一度試してみる価値はあります。
リド地区のお店では宅配もやってます。
日本に帰ってもこれだけは食べたいな
日本にいたころは花椒のトラウマからか、
中華料理にお世話になることはほぼ皆無だったのですが、
帰国後は美味しい中華料理店探しが課題となりそうです。
(これを書いてる今は日曜食べた鴨肉のせいで胃の療養中。
刺激物が食べれない中、辛い食べ物への憧れを込めて書きました・笑)