3月に入って初めて20℃超えを記録した今日、
病院で新型出生前診断の検査に行ってきました
以前も書きましたが、妊婦の血液をDNA分析する新型出生前診断が、
中国でも始まっています。
目的は胎児のダウン症をはじめとした染色体異常を調べることで、
99%以上の確率で染色体異常が分かるそうです。
日本では産科婦人科学会からようやく認定されようとしているところで、
現段階では一般的ではないのに加え、費用が約20万円かかるとあって
やはりハードルが高いです
この検査を受けるに当たっては、私たち夫婦は1週間かけて議論しました。
ネットで情報収集し、出生前診断に関するドキュメンタリーを見て話し合い、
私なりにかなり悩みました。必要ない、と先週後半まで考えていました。
結局、母体がリスクを負うことなくこういう選択肢ができたことは歓迎すべきだ、
結果を見てからまたよく考えればいいと納得し、検査を受けることにしました。
そして、今日の検査。
日本ではカウンセリングを経てよく検査の意味を説明した上で受けるようですが、
こちらは検査の目的が書かれた同意書にサインするのみ。値段は約6万円。
結果は3週間後にメールで知らせるという手軽さがかえって胸さわぎを起こさせます。
私は日本のいくつかの病院が行っているように、てっきり海外へ郵送して
検査されると思っていたのですが、北京大学第一医院のラボで検査されるようです。
また、DNA検査では一般的に胎児の性別が分かるはずですが、
ここは中国。胎児の性別を病院で教えることは違法となり、罰金刑になるそうです
先生によると、今でも中国では男児を好む傾向があり、女児と知ると堕胎する人もいるとか。
エコーの際に技師がこっそり教えてくれる場合もあるそうですが、
次の16週健診にはエコー検査が含まれないため、20週まで性別を知る手段はありません
う~ん、日本だと分かるのに中国だから分からないなんてなんか不公平
(中国だから新型出生前診断を受けたくせに、何を言うって感じですが。)
というわけで、だんだん欲深くなった私は、ネットでセルフ性別診断キットを購入しました。
これ。届いたら早速使ってみます。
検査が終わり、もう一度考えてみました。
中国で新型出生前診断は一般化していると聞きました。
日本でも近い将来一般診療で受けられるようになります。
しかし、性別診断が禁止されるというのは、現代を生きる日本人の私には信じられません。
日本も昔は嬰児殺しとか恐ろしいこともありましたから、中国ばかり責められないですが、
現代でも性別が産む産まないの判断基準になっているとは、
文化が人の行動に及ぼす影響はすごいなと思ったところです
ひとまず、どういう結果になるか分からないけれど、結果を待つことにします