朔夜奪還SS『CORE PRIDE』 の続きで、朔夜目線です
「ふん…駄犬が裏切り者を連れ帰ったか」
天幕の中で寛いでいた信長様は冷たい視線を一瞬俺に向けた後、興味が無いように視線を反らせた。
「利家、これはいったい…」
光秀様は忍装束の俺と利家を交互に見つめ、混乱している様子だ。
「わんこくん、本当に朔太郎を連れ帰ってきたの?」
秀吉様も信じられないといった風に俺を眺めている。
「御屋形様、俺は朔夜を…」
「せいぜい寝首をかかれぬ様にしろ」
利家の言葉を遮るように発せられた言葉。
俺はそれを受け止め、黙って跪き、静かに頭を下げる。
「朔…三度の裏切りは許さぬ。覚えておけ」
「はい」
俺の短い返事を耳にした信長様は、静かにその場を立ち去った。
「朔夜、本当に良かったのか?」
清洲城へ凱旋する道すがら、利家は俺に問いかけてきた。
「俺は利家について行くと決めた」
「そうじゃなくてよ…」
利家は頭を掻きながら、言いにくそうに呟いた。
「あの子の事…あのまま別れて良かったのか?」
「美月は武田を選んだ。ただそれだけだ」
俺は静かに呟いた。
美月はあの場で俺との別離を選んだ。
「猿飛佐助が側にいる。身の安全は保証される」
「そうじゃなくてよ…」
「あいつにはあいつの立場がある」
「そうかよ…」
利家は諦めた様に黙りこくる。
俺は静かに美月を想った。
柔らかな体温も俺の名を呼ぶ声も、まだはっきりと思い出せる。
後悔など無い。
そう言いながらも、俺はまだ迷っていた。
(本当にこれで良かったのか…)
あの場で無理やり奪い去る事も出来ただろう。
だが三葉の里の命運を背負った美月の立場を思えば、俺は手放す事しか出来なかった。
「所詮忍は影」
恋心など必要は無い。
「ただ一時の夢を見ただけだ…」
俺は誰に言うでもなく呟いた。
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私たぶんSS書き始めてから13年経ってる
ホントの初期の頃の読み返したら…
恥ずかしいから読み返すの怖いけど
は三('ω')ず三( ε: )か三(.ω.)ちぃ三( :3 )わ三('ω')ー
ってなる(笑)きっと
朔夜と美月のお話はなんとなく続く感じになってて
実はあんまり後の事考えずに書いてたんだけど
面白い、続き読みたいって言ってくれる人が居るから
ってかこのSSは信長さまの
「せいぜい寝首をかかれぬ様にしろ」
って台詞書きたいが為に書いたキャー(⁎˃ ꇴ ˂⁎)ッ