秀吉さまルートに登場するサブキャラの竹中半兵衛さま回想ストです| ᐕ)و⁾⁾
城の中は相変わらず慌ただしい。
戦の準備など私には出来ない。
だからせめて皆さんを鼓舞する事が出来ればと、私は勝利飯を作っていた。
「陽菜ちゃん」
振り向けば人懐っこい笑顔を浮かべた秀吉様が立っていた。
「忙しいのにごめんね。何か持ち歩ける甘味がないかなあと思って」
「はい、それでしたら…」
私は一旦火を止め、飴の入った壺を手に秀吉に様の側へと向かった。
「あっ…」
ちょっとした段差に躓き、壺の中の飴が散らばった。
私と秀吉様はしゃがみ込み、飴を拾い上げる。
「べっこうあめ…半兵衛が良く口にしていたね」
「半兵衛様…」
その名を聞くと、胸がキュっと締めつけられ苦しくなる。
「…まだ忘れられない?…よね」
秀吉様は泣きそうな困った様な顔で私に笑いかけた。
軍師として秀吉様と共に戦っていた半兵衛様は胸を患っていた。
咳き込む半兵衛様に、私は大根飴とべっこうあめの入った袋を渡した。
「余計なお節介…ゴホッ…」
「舐めれば喉が潤って楽になりますから」
渋々飴を口に含む。
「はぁ…最悪」
何時も口癖のようにその言葉を呟いていた。
素人の私から見ても、半兵衛様の病の状態が良くなることは無いとわかった。
私はただ、苦しさが和らぐようにとべっこうあめを差し出す事しか出来なかった。
やがて戦況は厳しくなり、秀吉様の命で半兵衛様と私は京に向うように言われた。
半兵衛様は事実上戦線離脱を宣告されたのだ。
それでも彼は最後まで豊臣軍の軍師として生きる事を選んだ。
足手まといとわかっていた。
それでも私はそんな彼を最後まで支えたいと思った。
最後まで彼の傍に居たいと思った。
斬りつけられ吐血もして血まみれになり、立つことも難しい状態になっても彼は最後まで闘った。
私を守りながら…最後まで闘っていた。
息も絶え絶えの半兵衛様は私に手を伸ばし呟いた。
「べっこうあめを…」
私は震える手で彼の口にべっこうあめを入れた。
「やっぱり…優しい味だ…な」
半兵衛様は安らかな笑顔を浮かべ呟いた。
それが最期の言葉だった。
「わっ私…」
そっと伸ばされた秀吉様の手に戸惑いを感じでいると、秀吉様はさらに困った様な顔で笑った。
「俺も忘れない。忘れたくないし、陽菜ちゃんにも半兵衛の事は覚えていて欲しい。だけど…」
秀吉様の目が私を真っ直ぐに見つめる。
「今度は俺に守らせて欲しい」
今の私はただ涙を流すことしか出来ない。
時が流れて一歩前に踏み出すことが出来るのなら…何時か…。
ꔛꔛꔛ(・ω・و|サンキュ𖤐
秀吉さま本編のラスト読み返そうとしたら…読み返せんやん・.:゚。┣\('ロ´\)オリャ
しかも真珠ケチったので、お近づきストも読見返せなかった
戦況覚えてなくてごめんなさい
ドラマティックに書けなかった(ノ∀`)タハー(ノ∀`)タハー(ノ∀`)タハー
半兵衛さまも清正さまとおなじく憎まれキャラっぽいし大嫌いだった
けどエンディングで( ඉ_ඉ )しました