クリスマスケーキと言ったら生クリームにいちご。

チョコクリームにいちごなんて邪道。

形は丸で、周りもびっしり生クリームがついているのが極上。


と12月から叫んでいたせいなのか、今私の目の前には理想のクリスマスケーキが置いてある。

「どうしたんですか?これ?」

「ん?食いたい食いたいって言ってただろ?」

「だってこれ辻口さんのですよ!ル ミュゼ ドゥ アッシュのですよ!高いんですよ! 」

「高いのは金払ってきたから知ってる」

そう言いながら貴方は器用にケーキを切り分けていく。

「仕事、仕事。クリスマスも仕事だったんだから、このくらいのご褒美良いだろう」

熱い紅茶とともにケーキを出される。

甘い香りが私の食欲をそそる。

「ほら、食え。紅茶冷めるぞ」

「あっ…はい…いただきます」

ケーキを崩さないようにそっとフォークを入れる。

生クリームをまとったふわふわのスポンジケーキを口に入れれば、一気に幸せのボルテージが上がる。

「おいひぃ…グスッ」

「なんだなんだ?泣くことねーだろうが」 

「だって…貴方と過ごせるだけで贅沢なのに、こんな美味しいケーキまで…」

「ったく…何時までも泣き虫だな」

クシャクシャと髪をかき乱すように頭を撫でられた。

優しさが身に沁みて、涙のボルテージまでヒートアップしてしまう。

「こら泣くな」

「はひ…グズっ」

貴方はちょっと呆れたように笑いながら、リボンのかかった小さな箱を差し出した。

「一日遅くなっちまったがMerry Christmas」

私も慌てて、側に置いていたラッピングされた箱を差し出す。

「はい!Merry Christmas☆たくさんの祝福が与えられますように」

一日遅れだけど

Merry X'mas🎄🛷🦌🎅🏻!