あっという間に11月の後半。
アパートと会社を行ったり来たりするだけの毎日だ。
「この調子だと気がついたら大晦日になっちゃう…」
帰宅した私は鞄を放り投げ、メイクも落とさずにベッドにダイブした。
「つっかれたー。もーやだ」
ピロロロッ♪
鞄の中のスマホがラインの着信を知らせた。
「はいはい…」
ズリズリと這いずりながらベッドから降り、スマホへと手を伸ばす。
「ん…誰だ…はっ!」
画面を確認した瞬間、私は慌てて居住まいを正した。
乱れた髪を整え、深呼吸をしてスマホへと向き合う。
お疲れさん
今日はもう帰れたか?
飯はちゃんと食べたか?
寒くなってきたからな
くれぐれも身体は冷やすなよ
腹巻きでも巻いとけ
「やだなぁ…何時までも子供扱いなんだから」
文句を言いながらも顔が緩む。
今帰宅しました
ご飯はゆきちゃんと軽く食べてきました
明日も早いので、今日はお風呂入って寝ます
送信すると直ぐに返信が帰ってきた
明日何時でも良いから電話しろ
待ってる
「エヘヘッ…明日の活力ゲット」
背伸びをして髪を束ねながらお風呂場へと歩き出す。
「お風呂でリフレッシュするぞー」
大人女子も恋に仕事に頑張るのだ。