🐹 基本設定 🐹
土方さんにお茶をご馳走してもらった後、私は雑貨屋さんやセレクトショップに連れて行ってもらった。
連れて行ってもらったショップにはセンスの良い物ばかりが並んでいて、私はさらに頭を悩ませるハメになる。
「時間はあるからゆっくり選べ」
「はっはい!」
気になるものを並べてさらに迷う。
(おにぃにはキーケース、総司はグローブ…かな)
土方さんはその隣で革のシガレットケースを眺めていた。
「あれ?土方さん煙草吸うんですか?」
「あぁ、なかなか禁煙出来なくてな」
「もしかして煙草我慢してました?私だったら煙草平気だから全然大丈夫ですよ。まだ少し迷うから、良かったら一本吸ってきて下さい。ここ喫煙スペースあったし」
「有難うな」
土方さんは私の頭を軽くポンポンと叩いて喫煙スペースへと向かった。
その隙に私はシガレットケースの値段をチェックする。
(そんなに高くない、品物は悪くない、デザインよし、今日のお礼に…)
私は黒のシガレットケースを選び、店員さんに素早く手渡した。
そして再びケースの上に並べたキーケースとグローブに視線を戻した。
「今日は土方さんのおかげで良い買い物が出来ました。有難うございます」
「おかげで楽しい時間を過ごせた。こちらこそ有難うな」
「これ…」
私はラッピングされたシガレットケースを差し出した。
「メリークリスマス♪今日のお礼です」
「小さなサンタから思わぬクリスマスプレゼントだな」
そう言って土方さんはコートのポケットから小さな包みを取り出した。
「メリークリスマス。たまご巻きのお礼だ」
「わっわっ男の人からプレゼントもらうの初めてかも」
私は軽く動揺してアワアワしてしまう。
「そんなことねぇだろ?」
「いや…マジです。男の人とちょっと仲良くなったら、総司が嫌がらせし直ぐに追っ払うから」
「クックッ…総司はほんとシスコンだな。これ中見ていいか?」
「はい!私も見てみます」
小さな包みを開けると中には…
「あはは!ハムスターの根付けだ、鈴付き。可愛い!スマホにつけようっと」
「ふっ…禁煙は当面無理だな」
土方さんはさっそくポケットの中の煙草をケースに移している。
私もスマホのケースにさっそく取り付けた。
「可愛い♪スマホに何か付けとかないと、鞄の中で行方不明になるんですよねー。だからこういうの嬉しいです」
スマホを眺めて笑う私を見て、土方さんはポツリと呟いた。
「ライン」
「えっ?」
「ライン交換するか?メールでもいい」
「良いんですか?」
「左之や総司に言えない話があるなら聞いてやる」
「…」
「嫌ならいい」
「あっ…嫌とかじゃなくてですね、ラインとメールだったらどっちが総司に邪魔されないかなって考えてました」
「死活問題だな」
そう言って土方さんは肩を震わせて笑いを堪えている。
「もーむっちゃ真剣ですよー」
「なら両方だな」
私は土方さんとメルアドとラインを交換し合った。
自分の中で何かが変わり始めている。
そんな感じがした。