俺、永倉新八は森の中をパトロールしていた。
「最近暴れクマが出る…その熊退治に熊の俺が出るなんてなぁ。洒落にならないぜ。誰も襲わねぇと思うが、伊東さんち付近も回っとくかぁ…」
草木の荒らされた跡がないか、糞が落ちてないか、足元を丹念に調べていると…
「おっ良いもん発見!くぅ〜秋の味覚!秋の醍醐味!」
それを手にした俺の足取りは途端に軽くなった。
「ん?」
伊東さんの家付近に近づくにつれて、何だかいいニオイがしてきた。
「これは…豚汁のニオイだな。寒い夜にあったまるよなぁ」
フラフラと伊東さんの家に近づく。
「いや〜だっ誰かぁ〜」
伊東さんの叫び声が響いた。
「ちっさっそく熊出現かよ」
俺は全速力で伊東さんの家へ向かった。
ドアが開いている。
熊はすでに侵入したらしい。
「伊東さん!無事か?」
俺は家の中に突入した。
「きゃ〜きゃ〜お止めになって」
「いや…すいません。こんな姿ですけど、俺は熊じゃないんです。食べ物だけ分けて欲しぃ…」
中にはブルブル震える伊東さんと…
「なんだぁ、利三郎じゃねえか。なんでお前も熊なんだよ」
俺の実家の屋敷にいた、若者集の利三郎がいた。
しかも利三郎も俺と同じく熊の姿になっていた。
「わっ若!何というお姿に…」
「いやぁ…屋敷から飛び出して、行くとこがねぇから歳三訪ねに行ったらよ、途中で眼鏡かけた魔法使いにあってよ、ちと歳三の城がわからなかったから道を尋ねたら…」
おゃ…君は土方くんの友人の永倉くんですね
土方くんなら…ふふふ…
君も良く花街に出かけていましたね
そんなエロエロな君もケモミミにして差し上げましょう
「ってよ、この有様だぜ。まぁ前より力がみなぎってくる感じするしよ、まんざら悪くはねぇ!ガハハハッ」
俺がポージングをとると伊東さんは真っ青な顔でさらに叫び声を上げた。
「若、熊の姿にされても、鍛錬は忘れずにされていたのですね。みごとな筋肉です」
「利三郎、お前もしばらく見ないうちに、一回り大きくなったんじゃねえか?」
俺は利三郎の上着を剥ぎ取り、上半身を露わにした。
「ひぃ!」
伊東さんはさらに引き攣った叫び声を上げた。
「若が戻られた時の為に、さらに体を作っておりましたが…俺もおそらく若が襲われた魔法使いに…」
これはこれは…永倉くんの…
ほほぅ
やはり永倉くんの若者集だけありますね
見事な筋肉です
ではもっと強くなれるよう、熊の姿にして差し上げましょう
「ガハハハッ!男は強くなくちゃな!」
「若には負けます…お恥ずかしい」
「ちょっと!ちょっと!貴方達!私の家で…こんな…こんな…」
「ん?伊東さんどうした?」
「わっ私は…」
伊東さんはこの上なく真っ青な顔で叫んだ。
「私はゴリマッチョは嫌いなのよーキィィィィィィ!」
俺は騒がせた…いや騒いだとは思っちゃいねえが、迷惑料として伊東さんに巡回中に見つけた秋の味覚『松茸』を譲った。
「松茸ご飯に土瓶蒸しで楽しもうと思ったのによぉ…(泣)」
