今私は一世一代の難題と立ち向かっていた。

さっさと決めて次のプロセスへと移りたいのに、奴らは私の心を酷く揺さぶる。

だから私はいつまで経っても決断出来ずにいるのだ。

「こーら。何時まで迷ってんだ」

コツンと軽く頭を叩かれた私は、不機嫌な顔で貴方の顔を見つめた。

「迷いますよー。いちごショートとガトーショコラですよ」

「たったの二択じゃねぇか。だったら二つ頼めば良いだろ?」

「健康診断前に私を太らせる気ですか?」

キッと睨みつけると、貴方はクククッと笑った。

「健康診断を気にするなら、最初からケーキなんて食うなよ」

「だって…」

今日は待ちに待った、久しぶりのデートなのだ。

今日はお気に入りのカフェでお茶をする。

それを目標に仕事を頑張ってきたのだ。

「二つ頼んで半分づつ食べる。万事解決だろ?」

「それだと飲み物が…いちごショートなら紅茶、ガトーショコラならコーヒーを飲みたいんです」

「ホントお前は食に関する事にはこだわるな。じゃあいちごショートにしろ。ダージリンの一番摘みで良いものが入ったって聞いている。ガトーショコラはお土産に買ってやる。姉さんの分もな。姉さんに美味いコーヒー入れてもらえ」

「やった!お土産!そして新茶。紅茶はポットでお願いしまーす♪」

ケース越しに無愛想なパティシエが「御意」と頷いた。





「美味いか?」

「めっちゃ美味しいです」

「ふっ…相変わらず食いしん坊だな」

笑われた事に恥ずかしくなり俯くと、貴方は頭を軽くポンポンと叩いた。

「褒めてんだよ。美味いものを美味いと思える、言える。美徳だろ?」

「いや…食いしん坊は恥ずかしいかと…それに」

「それに?」

私はモゴモゴと小声で呟いて「やっぱりなんでもないです」と言い直した。

「おかしな奴だな」

だって。

貴方と一緒に食べるから美味しいんですなんて、恥ずかしくて言えない。

いちごショートの様に甘やかしてくれるかと思えば、時にはガトーショコラみたいにほろ苦い貴方がそばにいてくれるから幸せなんですなんて…恥ずかし過ぎて言えない。















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ネタの中に

ショートケーキとチョコレートケーキ、どっちを選ぶ?

とあったので....〆(・ω・。)久しぶりのSSでした。

ちなみに

ショートケーキとチョコクリームのケーキなら、ショートケーキの完全勝利ウォリャ(*`・ω・´)っ)´Д`):∵。

ショートケーキとガトーショコラだったら、五分五分の勝負。゚o。(★・ω・)人(・ω・★)。o゚。⁝。

ショートケーキは三角形推奨、ガトーショコラはビター希望です。