ブログネタ:秋はこれを食べたい 参加中本文はここから
ばらちゃん

ネタです。ばらちゃんシリーズは変態妄想姉妹

で勝手リレー中の薄桜鬼の二次小説『桜花シリーズ』のキャストでお送りしているパラレルコメディです。キャラが著しく崩壊しております。
薄桜鬼のイメージを崩したくない方、『桜花シリーズ』の世界観を壊したくない方はご遠慮ください。

日中はまだまだ暑さが残っちゃいるが、秋の味覚はぞくぞくと市場に顔を出している頃だろう。
梨、ぶどう、いちぢくにさつまいも、それからきのこ…外国産だがマツタケもお目見えしている。
秋に食いたいものか…
俺は食いたいのは赤ばらちゃん
…おっと…こんな事をいっちゃあ本気でアメーバに通報されちまう(汗)
狼の姿に変えられた挙句要らぬ嫌疑までかけられちまったら、城にいる親父に顔向けができねぇじゃねぇか。
あ?

まぁ…最初から説明すると長くなるから割愛するが…俺は一国の王子で、今は狼に姿を変えられている。
で、死にそうになっていたところを妖精の森に住む白ばらちゃんと赤ばらちゃんに助けてもらって、妖精の森で仲良く同じ屋根の下に住んでるってところだ。
…シスコン白ばらちゃんの嫌がらせが多いがな(苦笑)
話がずれたな。
ネタの答えだが…葡萄だ。
黒っぽくて大粒の甘い葡萄もいいが、鮮やかな黄緑色の葡萄もなかなか美味いもんだ。
…当然赤ばらちゃんの唇の甘さには負けるが、葡萄は俺も赤ばらちゃんも大好物だ。
俺と赤ばらちゃんはひと房の葡萄を分けあって食べている。
俺が房からぶどうを外し転がすと、赤ばらちゃんはニコニコしながらつまみ上げ美味しそうにほお張っている。
「大粒な緑の葡萄もなかなか美味いだろ?。」
「赤っぽい葡萄も美味しかったけど、緑のぶどうはもっともっと甘くてジューシーで美味しいです~。」
今日二人で食べている葡萄は『シャインマスカット』
種がなく食べやすい上に皮まで食えるって代物だ。
登録番号はぶどう農林21号…いったい何号まであるんだろうな。
こいつはひと房で結構な値段だったが、赤ばらちゃんの喜ぶ顔が見れるなら値段なんざ関係ねぇ。
「皮まで食えるからってがっつくんじゃねぇぞ。ゆっくり食え。葡萄はどこにも逃げて行きやしねぇよ。」
「えへへ♪」
葡萄の粒はまた一つ、また一つと赤ばらちゃんの口の中に消えて行き
「ほら、口を拭け。ドレスに汁がつくとシミになるだろ?」
「えへへ~。狼さんはママみたいです~。」
赤ばらちゃんは相変わらずネンネのままで、俺も相変わらずお袋みたいに世話をやいている。
(…5…4…あと3粒か…俺がひと粒口にして…赤ばらちゃんが残りの2粒を口にしたら終わりだな。)
残り3個のうちの1つの葡萄を手にすると、赤ばらちゃんも同じように残り2個のうちの1個を口に入れた。
予想通り赤ばらちゃんが最後の葡萄に手を伸ばした。
しかしその瞬間、赤ばらちゃんの手が止まった。
「…」
「最後の1個は赤ばらちゃんのものだ。赤ばらちゃんに食われたくて、その葡萄はそこに残ってんだからな。」
「…狼さんは?」
「俺はたくさん食ったから腹がいっぱいだ。遠慮する事なんざねぇ、赤ばらちゃんが食え。」
赤ばらちゃんが最後の1粒を手にしたところを見届けて、俺は空いた皿をシンクへと運んだ。
「しばらくは葡萄がおやつだな。もう少ししたら栗拾いしに行くか!そうだな…銀杏並木で銀杏拾いもいいな。クククッ…新八辺りは銀杏を踏み潰して『匂いがひでぇ!』って騒ぎそうだがな。」
「狼さん♪狼さん♪」
葡萄を食べ終えた赤ばらちゃんが俺の側に近づいてきた。
「なんだ?」
「えっと…ちょっとだけしゃがんで~お口開けてください♪」
「あ?あぁ…いいぜ。」
そうする意味は全然わからねぇが、俺は言われた通りにしゃがんで口を開けた。
次の瞬間赤ばらちゃんが俺の口の中に何かを放り込んだ。
「…甘いな。」
「えへへ~///甘い甘~い葡萄の最後の1粒は狼さんに食べてもらいたかったです~。」
赤ばらちゃんは顔を赤くして、相変わらず無邪気に笑っている。

「じゃあ、今度一緒に食う葡萄の最後の1粒は赤ばらちゃんのもんだな。俺はな…甘い甘い葡萄の最後の1粒は赤ばらちゃんに食って欲しいんだ。」
「はい!じゃあ今度二人で島田さんのお店に葡萄を買いに行きましょうね~♪」
(いつまでもネンネなままだと思っていたが…中身は案外大人になってるじゃねぇか。我慢した甲斐があったってもんだぜ。よしよし…もう少し…もう少しだけ我慢すれば、赤ばらちゃんも白ばらちゃんみたいな色っぽいボインに…)
「白ばらちゃーん!狼さんが今度島田さんのお店に行ったらぶどう買ってくれるんだって~♪わーい♪わーい♪」

(…になるのは、やっぱり難しいかもしれねぇな…)
以前 一緒に葡萄を食べた時 に比べたら大人になったと思ったのは俺の欲目なんだろうか…
いや…そんな事はねぇ
一年一年少しずつ大人になっている…と信じたい
そんな事を考えながら秋の夜は静かに過ぎて行くのだった。