お前と出会ったのが満開の桜の中なら、別れも満開の桜の中だな。
お前は気がついていねぇだろうが、俺は桜なんざ一つも見ちゃいねぇんだ(苦笑)
ただお前の笑顔を…お前の笑顔だけを見つめていた。
最期にお前の笑顔を、この目に焼きつけたかった。
だから別れが近い事は口に出さずにいたんだが、お前には隠し通せなかったみてぇだな。
泣き笑いのお前が俺の名を呼んでいる。
手を伸ばせばすぐそこに、あたたかなお前がいる。
抱き寄せて唇を重ねても、その涙が止まる事はない。
ありがとう
こんな身勝手な俺の傍にいてくれて
この身が朽ち果て消えても、俺はお前を忘れない
次も必ずお前を探し出して、絶対に幸せにしてやる
今度こそ離れない 絶対に離さない 離しやしない
お前は嫌だって言ったって聞かねぇから覚悟しとけ
あぁ…
もう俺の言葉はお前には届かねぇのかもしれねぇな
それでもいい…
何度でも言ってやる
愛してる
お前だけを愛している
何度生まれ変わっても
お前だけを愛し続ける
だから聞かせてくれ
お前の気持ちを
最期に…俺に聞かせてくれ…

目を覚ますと目の前に愛おしい人がいた。
安らかな寝息を確認して、私は安堵の溜め息をついた。
眠る貴方の頬にそっと手を伸ばした。
夢を見た。
あの時の夢。
貴方を失ってしまった…あの時の夢。
一度失くしてしまった幸せを、私はもう一度手に入れる事が出来た。
あの時とは違う…もう失くさない。
無くならない…絶対に。
「歳三さん、早く目を覚まして…」
貴方に言いたい事がたくさんあるの。
あの時、貴方に告げる事が出来なかった言葉があるの。
今なら言えるから…だから目を開けて。
愛してます
貴方だけを愛してます
二人を分つ時がきても
貴方だけを愛し続ける
あの時と同じように
だから聞かせて
貴方の気持ちを
私に聞かせて
あの時みたいに
何度でも聞かせて…
