ブログネタ:名前も知らない人を好きになったことある?
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あるかと聞かれればある。
そりゃああるよね?多くの人は一度くらいはあると思う。
あるけど語れるような思い出はありません。
それに今が一番楽しいし。
そんなわけで『桜花』のethlinに語ってもらいます。
正しくは『顔と名前しか知らない人』なんだけど…

ではここから『桜花出張版』スタートです。
『桜花』『桜花出張版』はゲーム薄桜鬼の完全二次小説です。
まったくのオリジナル展開でございますので、苦手な方はご注意ください。








忘れたくても忘れられない…
心から離れない…離せない…
私の大切な桜花(サクラバナ)
5月のうららかなあの日、偶然迷い込んだお店で私達は出会った…出逢ってしまった…
「それでねおねぇ、今度…ほら…お父さんのお友達の経営するホストクラブへ遊びに行く件だけど、会社の後輩のゆきちゃん誘った。すごく喜んでたし、誘って正解だっかかも♪あとあと、行く日は5月31日でどうですか?って」
今日は会社の帰りにおねぇのアパートに泊まりにきている。
「31日ね。うん、いいよ。しっかしびっくりした。ethlinってばあんなに行くの嫌だ
って駄々こねてたのに。ゆきちゃん誘うのは想定内だったけど、行く日までしっかり決めてきたのは予想外だな」
って駄々こねてたのに。ゆきちゃん誘うのは想定内だったけど、行く日までしっかり決めてきたのは予想外だな」「う~ん…『行きたい!!』わけじゃないけど、社会勉強の一環として行けばいいかな~と思ったし、それに…」
「それに?」
おねぇがニヤニヤしながら私の顔を覗き込む。
「ステキな人がいたらいいな~くらい思った?」
「そんなわけないじゃん!?ホストクラブだよ?べろべろに甘い言葉かけるプロフェッショナルだよ?玄人だよ?只者じゃないんだよ?」
ぷいっとそっぽを向くと、膨れっ面を指でつんつんと押された。
「嫌だな~むきになる事ないのに~。遊びに行くんだから気楽に行こうよ」
「うっ…うん…」
お父さんから手渡されたチケットを手に取る。
CLUB 桜花
それがお店の名前。
チケットの裏面には簡単な地図が載っている。
「そんなに丹念に地図チェックしなくてもいいって。おねぇその辺行った事あるし、近くまで行けばわかると思う」
「うっ…うん…地図見てもたぶん辿りつけないし、その辺はおねぇに任せるよ」
(やっぱり…この場所…この前迷って入った雑貨屋さんらしきお店の場所に近い…と言うかドンピシャリなんだけど…おんなじビルの中とか?雑貨屋さんとホストクラブが同じビルに?)
「ethlin晩ご飯何がいい?」
(うーん…でもあの雑貨屋さん、妙~に仕立てのいいスーツ着てたし…商談の後だったのかな?でもでもあんな愛想が悪くて怖い感じの営業の人だったら大成しないよね?いきなり首の辺り掴んで『クソガキ』とか怒鳴るし…いや…最後は親切にしてくれたけど…それは私が泣いて対応に困ったからだし…)
「うどん?パスタもあるよ?」
(すごく背の高い人だったな…しゃべり方は怖かったけど…すごく…綺麗な人だった…)
「それともご飯の方がいい?」
(背中撫でてくれた手がすごく大きくて温かかった。煙草の匂いと…なにか少しいい匂いがした気がした…)
「ねぇ?ethlin聞いてる?」
肩をポンと叩かれ、体がビクッと跳ね上がった。
「ごっごめん
考え事してた…めっちゃ考え事に没頭してた…」
考え事してた…めっちゃ考え事に没頭してた…」「ふふっ誰か気になる人でも出来た?」
おねぇが小首をかしげて私の顔を覗き込む。
「そっそんなわけないじゃん
全然何にも知らない人なのに!!」
おねぇはきょとんとした顔で私を見つめ、やがて意味ありげにニヤリと笑った。
(しまった…余計な事口にした)
「へぇ~ethlinがねぇ~やっと春が来たのか~」
「違う
そんなんじゃないよ」
おねぇは私の頭を優しく撫でる。
「からかったんじゃないよ。ごめんね。名前も何も知らない人が相手でも『この人好きかも?』って思う気持ちがethlinにも芽生えたんだなって事が嬉しかったの。今はこれ以上聞かないからね。いつか話したい日が来たら教えてね。出来れば…おねぇが一番に知りたいな♪ethlinのお姉ちゃんなんだもん」
「うっ…うん…もしまた会えたらね…」
私は俯いてボソボソと答えた。
「今度会ったら名前くらい聞きなよね。名無しさんじゃかわいそうでしょ。んで何食べたい?」
「あっ…えっと…煮込みうどんがいい」
「オッケー♪とびっきり熱いやつだね」
台所へ向かうおねぇの背中をぼんやりと見つめる。
(おねぇ…ごめん…嘘ついた。本当は名前だけ…知ってるの)
そう言えば名前聞いてなかったな?
いい名前だ…お前らしい。
お前にだけ、俺の名前を教えてやる。
誰にも言うなよ。
歳三…土方歳三だ。
帰るのか?
そうか…いや…
暇があったら…来い。
来たら俺を呼べ、いいな。
お前みたいな泣き虫…ほっとけねぇだろうよ。
「土方…土方…歳三さん…」
また会えるのかもしれない
もう会えないのかもしれない
でももう一度会えるのなら…
あの人にまた会えるのなら…私は…
そして私達は二度目の再会を果たした。
それは私の運命を…私達姉妹の運命を変えてしまうくらい…大きな力だった。
離れてしまった…離してしまった桜花を想う
怨む事も憎む事も出来ない…
忘れられない…
私の大切な桜花
また会えるのなら
また笑って会えるのなら
その時はきっと…
その時私はきっと…
-あとがき-
今、桜花は大きな波にのまれ始めました。
そしてethlinの大切な恋にも、心にもひびが入ってしまいました。
(詳しくはなおねぇの『桜花』 光の中にみちる *桜花*⑧
叉は10月27日UPの 汚れた花 ⑨ ~ヨゴレタハナ ~ をお読みください)
彼女がこの恋をどう思っていたのか、辛い事実を知った今これからどうするのかは、現在UP中の桜花出張版 汚れた花 ~ヨゴレタハナ~ をご覧ください。
土方さんの出会いの部分(土方さん目線にて)と二回目の再会(ゆきちゃん目線)は『出張版』で書きましたが、そん間はまったく考えた事がなくて…ただ今このタイミングだからあえて書きたいと思い、今回ブログネタの場をお借りいたしました。
久しぶりに出会った頃のお話を読み返したりして、また一人ニヤニヤ
。
ホントしょうがない変態妄想姉妹の妹です。
最後までお読みいただいた皆さま、ありがとうございました
。