やっと最終話です。
今回はやっとお赤飯が炊けるんですかね?ゆすらさん(笑)
最初に言っときます。
コレは薄桜鬼の二次元小説です。土方さんの嫁妄想です。
そんなもの見たくない人はここでお帰りください
。
あと千鶴ちゃん出てきませんから。千鶴ちゃん=沙雪ちゃんです。
沙雪ちゃんは『沖田さんの嫁』です。そんな沖田さんを見たくない人はここでお帰りください
。
前回までのお話
桜恋文 ~傍にいる遅咲きの桜へ~ ①
桜恋文 ~傍にいる遅咲きの桜へ~ ②
桜恋文 ~傍にいる遅咲きの桜へ~ ③
桜恋文 ~傍にいる遅咲きの桜へ~ ④
はこちらから
一番最初のお話はこちらから↓
桜恋文 ~四月の風邪とアナタへの文~ ① 桜恋文 ~四月の風邪とアナタへの文~ ②























いつもと同じ朝餉の時間。
私は少しだけ落ち着かない。
歳三さんの仕事について外出するのは今日が初めてだ。
「お前は言われた事はちゃんとできるし、お前が出来る事しか頼まない。もっと自信を持て」と言われたが、もし失敗したら…とつい思ってしまう。
「ethlin食わねぇのか?煮物いただっきー」
目の前に平助くんの箸が伸び、膳の上の煮物を根こそぎ取られてしまった。
「あ…」
いつもなら必死で死守するけれども、今朝は食べてくれてありがとうとか考えている。
「どうした?腹でも痛いのか?」
原田さんが心配そうに顔を覗き込む。
「いえ…緊張して…お腹がいっぱいな感じで。原田さん、よかったらお魚…食べます?」
そう言って笑っている間に、永倉さんがお魚を奪ってしまう。
「大丈夫か?朝飯食わねぇと今日はもたねぇぜ。」
永倉さんは私の分のお魚を平らげながら心配そうに言う。
「うーん…お魚はいいです。たくわんを少し持ってこようかな。永倉さん、ついでにご飯のおかわりを持ってきましょうか?確かまだ残っていたはずです」
「そうか?悪いな」
「新八…お前、悪いと思ったらethlinちゃんのおかず食うなよ」
相変わらず仲のいい二人のやりとりに笑いながら、私は厨へと向かった。
「みんなもたくわん食べるかな…」
ぶつぶついいながらたくわんを切っていると、誰かの気配を感じる。
「ethlinお前、飯のほとんどが食ってねぇじゃないか」
振り向くと、湯のみを手にした歳三さんが立っていた。
「あっ…ごめんなさい。お茶ですね。全部一緒に持っていきます」
「…いい。茶はついでだ」
そういって私の頭をくしゃくしゃと撫でる。
「今日お前に頼む仕事は、お前になら任せられえるから頼むんだ。余計な事を考えるな。それに失敗するような難し事させるんじゃねぇ。第一、俺がついているだろうが」
そうだよね。
出来るから任せてくれるんだよね。
出来ない事はちゃんと教えてくれるんだもの。
「はい…」
少し泣きそうになっていた顔を無理に笑って見せた。
「まったく…しょうがねぇな」
ぎゅっと抱きしめられ、背中をぽんぽんと撫でられる。
「飯はちゃんと食べろ。魚が食いたくないなら、俺の炊き合わせをやるから、たくわんと炊き合わせで残りの飯を食え。今日は休む暇もねぇくらい忙しくなるからな。まったく…食うもんみんな新八と平助に食われちまって…どうせ戻ったら飯碗も空っぽになってるぞ」
今日はお説教が妙に嬉しくて笑ってしまう。
「でも…歳三さんの食べるモノがなくなっちゃいますよ」
休む暇もないのは歳三さんの方なのに、いつも私の心配ばかりだ。
今朝も起きたら書簡に目を通したり署名をしたりしていて、少しでも休んだのかと心配になる。
とはいえ、昨日も仕事の途中で眠くなって…気がついたらまたお布団の中で寝てたんだけど…がっくり…。
「俺はいい、ちゃんと食いたいものは食う主義だからな」
顔を上げると目を細めて少し意地悪そうに笑う歳三さんがいた。
「昨日もその前の夜も我慢したが、今晩からはもう我慢しねぇぞ」
その意味はもう十分にわかっている。
その事を考えるだけで顔も身体も熱くなってくる。
軽く顎を軽く持ち上げられ、顔を寄せられる。
熱を帯びた瞳から目が離せずじっと見つめていると、甘い声が耳元に響く。
「目…瞑れ…」
暗示をかけられたように静かに目を瞑ると、唇に柔らかいものが触れる。
「ん…」
私の唇を何度も啄ばむように優しく何度も口づけられる。
吐息が漏れそうになるたびに、口を塞がれて息が出来ない。
「ふぁ……歳三…さん…」
そっと目を開けると、優しく笑う私のいとおしい人が目の前にいる。
「俺は傍にいる、何時も…お前の傍に…だから」
最後に深く、強く口づけられた。
「だから…お前も俺の傍から離れるな」
甘い声が耳をくすぐる。
「はい…」
私は貴方がいてくれるから強くなれるのです。
ethlinちゃんに続いて土方さんが席を立って少しばかりしたが、ethlinちゃんも俺の飯碗も土方さんも戻ってくる様子がない。
「まさか…飯が無くて今から一生懸命炊いてるんじゃねぇよな?」
冗談交じりに佐之に声をかけたが、佐之は至極真面目な顔で答えた。
「あの子の事だから飯が足りないって…泣きながらやってるかもな。そのethlinちゃんの飯碗の中まで新八・・・お前はカラにしてよ…」
ギクッ・・・
「戻ってきたら少し分けてやるつもりで食ったんだよ…。あー…わかったわかった。様子を見てくればいいんだろ」
俺はしぶしぶ厨に様子を見に行く事にした。
ethlinちゃんの後ろ姿が見えたから声をかけようとした瞬間、土方さんの声が耳に入った。
「俺はいい、ちゃんと食いたいものは食う主義だからな」
(土方さんと話してたのか…土方さんも普段は鬼みたいな顔してるくせに、やっぱり嫁の事が気になるのか。)
そう思いながら声をかけようとしたが…
…
……
………俺
今…もしかして出歯ガメってやつじゃねぇか?
あわてて退却しようとした時、ふいに土方さんの声が耳に入った。
「俺は傍にいる、何時も…お前の傍に…だから」
(土方さんは命をかけてまで守りたいものを見つけたのか…それが自分の嫁さんか…)
「自分の命を懸けてまで守りたいもの…まだそれを見つける事の出来ない俺には羨ましすぎるぜ」
少し感傷的な気持で部屋に戻った。
「新八、飯は?まだ炊けてなかったか?」
からかう佐之の声を聞きながら、俺は黙って席に戻る。
「新八っさん!どーしたのさ?飯食い足りなくてがっかりしてんのかよ?」
平助の顔を見て、はぁ・・・とため息をこぼす。
佐之と平助は顔を見合わせて首をひねっているが、今はどうでもいい。
「妹を取られた兄貴って…結構辛いな…」
ethlinちゃんの膳を持ち上げ、土方さんの膳の横に置いてやる。
「八っさん…何してんだ?」
「新八…お前なんか変なモノ、拾い食いしてきたのか?」
騒ぐ二人に向き合い、俺は真剣に言った。
「総司は何時も沙雪ちゃんと飯食ってるのによぉ…あの子だけ…離れていたら可哀想だな…と思ってよ」
平助は「訳わかんねぇ」と叫び、佐之は黙って俺の肩を叩いた。
「まぁ、何を見てきたかは知らねぇが、新八にしては上出来なほうじゃねぇか?」
佐之はそう言ってニヤリと笑った。
私は身支度を済ませ玄関へと急ぐ。
「ethlin」
歳三さんに呼ばれ、急ぎ足で駆け寄る。
「お前に渡すものがある。まぁ…お守りみたいなもんだな」
一振りの小太刀が差し出された。
「自分の身を守るためだけに使え。お前自ら血を見る必要はない」
言われた通りに脇に差すと、思ったより重い。でも身の引き締まる思いがする。
「お前は俺の小姓で…それよりも…俺の大事な嫁だからな。今からいろいろ忙しくなるぞ。覚悟しておけ」
「はい、歳三さん」
先に出る歳三さんの背中を追いかけるように、急いで草履を履き玄関へと走り出す。
「あっ」
勢いのあまりに転倒しそうになった私を、歳三さんが慌てて抱きとめた。
「慌てるな。俺はお前を置いて行きはしないから安心しろ」
そっと手を握り、私をひっぱるように歩き出す。
「誰も見てねぇところまでだからな」
そういって少し赤い顔でゆっくりと歩き出す歳三さんに手を引かれながら、私の緊張は少しずつ解けていった。
貴方の背中を何時でも追いかける。
その広い背中をいつまでも追いかける。
いつか死が二人を分かつ時まで、私は貴方の傍を離れないと強く心に誓った。
-おまけ-
その夜、私は寝巻きに羽織を羽織って歳三さんの部屋に向かう。
緊張でどうにかなってしまいそうだ。
部屋の前で少しためらっていると、襖が静かに開けられた。
「何している?」
目を細めて笑う歳三さんには、私の心境などすでにお見通しなんだろう。
部屋に入る事を躊躇していると、身体がふわりと浮いた。
「正直待ちくたびれた」
そのままお布団の上まで連れて行かれる。
そっとお布団の上に下ろされ、やや乱暴に口づけをされた。
「あっ…あの…」
「なんだ?」
「部屋の襖が開いたままです」
震える声でやっとその事を告げたが、歳三さんの動く気配はない。
「かまわねぇ」
「でも…声が…」
「聞かせとけ」
歳三さんは気にする様子もない。
「でも…」
泣きそうな顔をしていると、しぶしぶと立ち上がった。
「いいか…そこから絶対に動くなよ」
私が動かないでいるのを確認しつつ、外を丹念に見渡して私の傍に戻ってきた。
私の頬を両手で包み、そっと唇を寄せる。
「あの…」
「………なんだ」
「今まで…お待たせしてスイマセンでした」
「お前なぁ…」
クスリと笑うそんな笑顔がいとおしくて、私は伝えずにはいられない。
「今晩は…私を歳三さんの本当のお嫁さんにしてください」
赤くなった顔を見られる恥ずかしくて、その広い胸に顔をうずめる。
歳三さんの心臓の音が聞こえる。
ドキドキしているのは私だけじゃない。この人も同じなんだ。
「今夜はお前が欲しい…お前のすべてを…俺のモノにしたい。俺はどんなに我慢しても、もうお前しか要らない」
優しく頬をなでられ、熱い吐息で口を塞がれる。
やがて唇が首から胸へと下りて、寝巻きの帯が解き放たれる。
「心も…身体も…すべて…攫っ・・・て…ください…」
口から漏れる言葉はもう意味をなさず、私はただ愛する人の熱だけを感じていた。
~あとがき~
ゆすらさーん!今度こそお赤飯炊いてください
(笑)
加筆したところはおまけの部分丸々です。
一話目にいただいたコメを読んでいて、なんとなく書けるところまで書こうかな…と
。
細かい部分の描写はさすがに書けないので、その代わり歳三さんの台詞はがんばって書いたつもり。
実はもっと違う台詞もありましたが自主規制しました(←え~)。この後脳内でだけ再生しています。
最終話は何度も何度も書き直ししました。
規制が入る前のアメ限にするか、おまけ部分だけアメ限にするか、とりあえずUPして閲覧規制が入ったら書き直ししようか…いろいろ考えて、当日一時間前まで修正していました。
次の日の朝餉の時間はどうでしょうね。歳三さん次第ですが(笑)
嫁は食い意地がはっているので這ってでも食べに行くかもです。
あとがきを借りてお礼を言わせていただきます。
沙雪さん、私を歳三さんの嫁にしていただきありがとうございました。
沙雪さんのお言葉、お話から広がったお話です。
一人ではこんなお話を書くこともなかったし、絶対に書けなかったです。
そしてゆすらさん。
嫁になった事を祝福していただき本当にありがとうございました。
ゆすらさんの中の歳三さんはいつも優しくて、励まされます。
だから最後までついて行きたいと思いました。
そして最後まで読んでくれた皆様、こんな自己満足なお話ですが楽しんでいただけたでしょうか?
少しでも笑ったり、ジーンときたり、ドキドキしていただけたらと思います。
本当にありがとうございました
。