桜恋文 ~傍にいる遅咲きの桜へ~ ② | ethlinの煩悩毛だらけ

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煩悩さらけ出し日記

ここから最終話まで嫁のターンです。


さぁ起きてこなかった嫁、どうしてたんでしょ。


そして①のコメを読みながら2828してました、私にま~


あの夜の答えは下へスクロールPlease↓



おことわりしておきます。

このお話は薄桜鬼の二次元小説です。土方さんの嫁妄想SSです。


そんなもの見たくない人はここでお帰りください


あと千鶴ちゃん出てきませんから。千鶴ちゃん=ブロ友の沙雪ちゃんで書いてます


沙雪ちゃんは『沖田さんの嫁』です。そんな沖田さんを見たくない人はここでお帰りください


前回の 桜恋文 ~傍にいる遅咲きの桜へ~ ①  はこちらから



一番最初のお話はこちらから↓


桜恋文 ~四月の風邪とアナタへの文~ ①  桜恋文 ~四月の風邪とアナタへの文~ ②  








「…あれ…」


目を開けると見慣れない天井が見えた。


布団の中でぼんやりとしていると、ここが歳三さんの部屋だという事に気づいた。


「あーっ」


布団を撥ね退け立ち上がるが、歳三さんの姿はなかった。


「寝過ごしちゃったんだ…」


がっかりと肩を落とし、外の様子を見てみる。


どう考えても朝餉の時間は終わっている。


「あ~あ…やっぱり仕事の途中で寝ちゃったんだ…もう…」


ぼやいたところで時は戻ってこない。


昨日は歳三さんにデコちゅうされたくらいで腰抜かしちゃって…結局何もされなかった。


でも歳三さんは「………待つのは慣れてるからいい」ってすごく優しい事言ってくれた(呆れ顔もすごかったけど)。


だからせめて仕事のお手伝いはしっかりして、歳三さんの眠る時間を少しでも作ろうと徹夜してたのに…。


「仕事の途中で寝ちゃって、お布団まで用意してもらって…私、嫁として全然機能してないよね…」


がっかりと肩をとし、乱れた着物に目をやる。


「あーあ…袴がしわくちゃになっちゃった。着物の胸元はほとんど肌蹴てるし、どんな寝相で寝たんだろう。…歳三さん呆れただろうなぁ」


ふと胸の辺りを見ると腫れはないが紅くなっている。


「ん?虫に刺されてる…やだなぁ、二箇所もだ。あぁ~あ…」


気を取り直して襟元を正し、袴の紐を締め直し、とにかく一仕事しようと立ち上がる。


「嫁としてはまず掃除!!だよね」


と意気込んだとたん


ぐぅぅぅぅぅ~


お腹の虫が鳴った。


「腹が減っては戦は出来ぬとはよく言ったもんだわ。…厨に何かあるかな」


私はふらふらと厨の方へと歩き出した。





「あっ…平助くんに永倉さん、おはようございます」


後片付けをする二人を見つけ、エヘヘと笑いながら挨拶をする。


「おっ…おう…ethlin…大丈夫か?」


平助くんは何故か歯切れの悪いしゃべり方で挨拶を返してくる。


「うーん…ダメ…お腹ぺこぺこ」


「…なっなぁ…ethlinちゃん、握り飯食うか?味噌汁もあるしよ。温っめてやるよ」


永倉さんも何故か妙~に気を使ったしゃべり方をする。


「食べます!!お味噌汁は自分で温めますよ」


そう言ってお鍋に近寄ろうとすると、永倉さんが慌てて私の前に立ちふさがる。


「いやいや…まぁ…座って休めって」


なんなんだろう?


寝坊した事を具合が悪いからと思ったのかな。


「おっethlinちゃん、おはよう。やっと起きたか?」


「原田さん、おはようございます」


原田さんは普通に接してくれる。なんなんだろう二人とも…。


「ここ…どうした?」


原田さんは首筋をとんとんと叩くしぐさをした。


「?なんかなってます?」


手で触ってみるが特に腫れている様子もない。痒くもないし。


「虫さされじゃね?」


と言って覗きこんだ平助くんが真っ赤な顔をしてそっぽを向いてしまった。


「ホント?これで三箇所目だ~虫刺され。ねぇねぇ、首のところってひどいことになってる?全然痒くないし、後で鏡で見てみよう」


平助くんの顔を覗き込むと、しどろもどろになって永倉さんの何か耳打ちをしている。


二人でゴニョゴニョ喋った後、二人揃って「大丈夫なんじゃねぇ?」と言ってくれたけど、どう見ても表情がおかしい。


何なんだろう…。


おにぎりと熱々のお味噌汁をほうばっていると、原田さんがそっと近づいてきた。


「なーんにも憶えないのか?」


首をジロジロと眺めながら真剣な顔で聞いてくる。


「うーん…夜は土方さんの部屋で仕事の途中寝ちゃったし…その前は大丈夫だったと思うから、寝てる間に虫が来たのかなぁ」


なぜか原田さんはニヤニヤと笑って「くっ…なるほどな…、土方さんも苦労するぜ」と言ってどこかに行ってしまった。


確かに歳三さんはいろいろ苦労してるけど、なんか大方が私のせいっぽくない?今の言い方って。


とは言え、確かにそうかもしれない…気もしないでもない。


「ごちそうさまでした。あとの片づけは私がしますから…」


そう言って立ち上がると、永倉さんは慌てて私を引き止める。


「いやいや…ethlinちゃん・・・たまにはゆっくり休め。後は俺がしておくからよ」


「そうそう。こんくらい八っさんとやればすぐ終わるって。無理すんな」


無理するなって言ったって、ぐっすり眠ったし、しいて言えば虫にさされただけなんだけど。


「…そうですか?じゃあ今日はお言葉に甘えさせていただきますね」


歳三さんの部屋の掃除もあるし、ここはおまかせして戻ろうっと。


変わらず様子のおかしい二人に首をひねりながら、私は歳三さんの部屋へと戻った。





窓を開け、お布団を上げると枕の側から何かが落ちた。


「あれ…文…」


それは歳三さんから私宛の文だった。


眠っているから起こさず仕事に行くことと、明日の外出は小姓としてして同行させるという事…。


そして私を遅咲きの桜に喩えた俳句が添えられていた。


「…テヘ…恥ずかしいけど…嬉しい…。ふふっ…それに今日は忙しいって言ってたのに、わざわざ文を残してくれたんだ」


ふと机の上の桜を見ると、蕾はすべて開き満開になっている。


「昨日の夜は二~三個蕾が残ってたんだよね。歳三さんの言った通り満開になった。ふふ…なんかいい事がありそうな予感がする」


春らしい風が部屋に吹く込む。


「すっかり春になったな~。初めて会った時も…こんな時期だったよね」


机の上で風に吹かれる桜を眺めながら、私はのんびりと掃除を開始した。





~チビあとがき~


はい!結果は『何もなかったよ by ethlin』でした。


「歳三さん、寝ないで仕事に行ったのかな…病み上がりなのに…心配」


そろそろ違う方も心配したほうがいい気がします。自分(爆)。


なんにせ恋愛に関しては鈍行列車並ですから(笑)


そして皆さま、何かに気がついて2828していただけると嬉しいです。


しばらく歳三さんが不在のまま夜まで進んで行きます。


そして次回、また絡まれます。もちろんあの人にです。あの人の嫁も出てきます。


ではまた明日の18時に僕と握手(意味不明)