嫁妄想小説第二弾です。
性懲りもなく書きました。
ブロ友の沙雪さんのところの「兄の結婚と僕」と、私のところの「桜恋文」の『土方さんと嫁の関係』が、示し合わせたわけでもないのにまったく一緒だったため、あまりにもおかしくて![]()
「土方さん
好きすぎる」と思ったからです。
沙雪さんのお話は始まったばっかりです。
土方さんの弟達の嫁・彼女が登場して、あの家はどうなるのでしょう。
ダークエンペラーも嫁を迎えたことですしwww。
最初に言っときます。
このお話は薄桜鬼の二次元小説です。土方さんの嫁妄想SSです。
桜恋文 ~四月の風邪とアナタへの文~ ① 桜恋文 ~四月の風邪とアナタへの文~ ②
の続き(翌日のお話)です。詳しくはこちらから
そんなもの見たくない人はここでお帰りください
。
あと千鶴ちゃん出てきませんから。千鶴ちゃん=ブロ友の沙雪ちゃんで書いてます
沙雪ちゃんは『沖田さんの嫁』です。そんな沖田さんを見たくない人はここでお帰りください
。























「俺はお前を手放すつもりはない。ずっと傍にいろ…」
「私は…貴方の傍にいます。ずっと離れません…」
そんな言葉を交わしあった。
今まで味わった事のない甘い時間と、大好きな人と一緒にいられる幸せ。
この人は私をこんなに大切にしてくれる。
そんな気持ちでいっぱいになった四月のある日の朝。
今朝の新選組屯所の雰囲気は、いささか不穏なものだった。
朝餉の場に総司と沙雪がいない事は、幹部の中では『恒例の』といったモノになりつつある。
事情を十分にわかっているからこそ、誰も何も言わない。
皆が食事に手をつけ始めた頃、総司が朝餉の場に現れた。
「おはようございます。沙雪が動けないみたいなんで、部屋で食事させます」
慣れた手つきで膳を二つ持ち上げる。
ピリピリした空気が流れる中、総司は意味ありげに歳三に声をかけた。
「あれ?ethlinちゃんはどうしたんです?あの子…どんなに体調が悪くても、朝ごはんだけはかかした事がないのに」
クスリと薄く笑う総司の顔をむすっとした歳三が睨みつける。
「あいつはまだ寝ている。たまには寝坊させても問題はない」
そう、朝餉の時間が不穏だった理由は総司、沙雪に続いて、ethlinがいない事だった。
皆それぞれが腹の中で思うことがあり、思う事はおそらく同じであろう。
しかし、それが新選組鬼副長土方歳三がかかわっているために、気安く口に出すことが出来ない。
「ふう~ん…じゃあ沙雪も無理に起こす事はないですよね」
「…勝手にしろ」
総司が退場したところで皆は胸を撫で下ろろす。
次の瞬間ボキッと鈍い音が部屋に響いた。
歳三の持っていた箸が真っ二つに折れている。
「………副長、今替わりの箸を持ってきます」
一が静かに席を立った。
その時残された新八、佐之助、平助は偶然にも同じ事を思っていた。
「俺が先に気がついて、席を離れればよかった…」と…。
やがて戻ってきた一から箸を受け取り、歳三は食事を再開する。
あまりにも静かな朝餉の時間に耐えられなくなり、平助あたりが何かくだらない事を言おうとしたその時。
「斎藤」
食事を終えた歳三が箸を置き、静かに席を立つ。
「俺はこれから出かける。帰りは遅くなる。後は頼む」
何を…とは言わない。
しかし一は「御意」と短く返事をする。
「それから…」
いつも騒ぎを起こす三人をじろりと見て、一に目線を戻す。
「あいつはそのうち起きてくると思う。握り飯の一つくらい作って残してやれ」
そういい残して、新選組の鬼副長は外出した。
朝餉の時間が終わり、厨では…
「なぁなぁ…新八っさん…どう思う?」
「昨日の様子じゃあ…いくら土方さんって言ったって…男だしな…」
なんとも下世話な会話ではあるが、昨日総司と歳三が大声で叫んでいた会話を偶然耳にしたらしく…とにかく昨日の夕餉の時間からひそひそと話し合っていたのだ。
「声は聞こえなかったけど、ほら…総司の方が…あれだからさ…」
「土方さんの事ならあいつに声を上げさせなかったってのもアリだと思うぜ」
「さすが新八っさん…それありうるよな」
一が残りの飯で握り飯を作り、余っている食材で味噌汁の用意をしているため、二人はこそこそと話しているハズなのだが…
「平助」
「えっ!なに?一君」
やましい事を見られた子供のように、平助の声はひっくりかえった。
一はジロリと二人を一瞥し、目線を味噌汁の入った鍋に戻す。
「俺はこれから巡察に出かける。ethlinが起きてきたら味噌汁を温めてやれ…」
「おっ…おう…」
一の沈黙の圧力に気圧されて素直にうなづく。
「それから…」
無表情で冷たい目が二人を射抜く。
「人の私生活にとやかく口を出すことは下世話であろう。新選組副長の事であればなおさらだ。少しは口を慎め」
一は表情を変える事もなく、静かに厨から出て行った。
「一君、頭固っ!!本当に気にならないのかなぁ~」
緊迫から開放された平助がため息をつきながら呟く。
「自分にも隠したい事があるからこそ、他人の事を詮索しないんだろうよ」
最後の膳を持った佐之助が薄く笑いながら現れた。
「ちょっ 佐之さん、まさか一君に女が居るって言うワケ?」
「なんだって!?斎藤にまで女が!!!チクショウあいつ…羨ましい…」
それぞれの言い分を叫ぶ二人をニヤニヤと眺めながら、佐之助は続けた。
「女か刀か知らねぇが…あいつにも…何か想うモノが出来たんだろうよ…」
騒ぐ二人を尻目に晴れた空を見上げる。
「想うモノを守りたいから…大切なモノを守りたいから…人には言えねぇ事だってあるんだよ」
自分の大切な人も同じ空を見上げているのだろうかと佐之助は呟く。
「守りたいモノがあるから鬼になる…か…。でも土方さん…あんたは本気で惚れた女には鬼になれねぇんだよな…。まぁそれが…あんたのいいところなんだろうけどよ」
佐之助は騒ぐ二人を眺めながら、静かに後片付けを始めた。
~チビあとがき~
嫁不在のまま進行しています。
前回のお話の夜、土方さんと嫁に何か進展があったのかなかったのか(笑)
それは次のお話で