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煩悩さらけ出し日記

「私のどこが好き?」理想的な答えは?
ブログネタ:「私のどこが好き?」理想的な答えは?
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私だったら



容姿と言われれば照れくさいし、胡散臭い(←ヒドイ)




小さいところと言われても、小さければいいのか?と複雑




まぁ性格とかなら…世の中物好きもいるなとおもうけど





究極の答えは





『生き様が好き』







だって



だって



自分の全部を受けとめてくれてるって事だよね?




弱いところも、いいところも




けして100%完璧じゃないからこれからも努力するけど




そんな自分全部ひっくるめて『好き』って言ってくれたら




最高の告白だと思います




ここから薄桜鬼妄想スタート。それも暗い話デス。沖田さんが死にそうな感じを見たくない人は退却




そして苦手な方は脱出してください











今日は土方さんと沖田さんの療養先に来た。


おそらく今回が最後の面会になると聞き、私は無理を承知で同行したいと言った。


沖田さんの病名は公には伏せられているが、労咳。けして完治することのない病。

昔の見る影もないかよせと言われたが、どうしても会いたかった。会わなくてはいけないと…なぜか思った。






先に土方さんが部屋に行き、すぐに戻ってきた。


「総司もお前と話がしたいらしい。俺はここで待っている…」


土方さんはそれ以上何も言わなかった。


「沖田さん、千鶴です」


「入って…」


部屋に入ると痩せて痛々しい沖田さんが布団に横たわっていた。


起き上がる体力もないのだろう。元気な時なら、どんなに苦しくても弱いところを見せる人ではない。


それでも目を逸らさず、じっと沖田さんの顔を見つめる。


しかし何を言っていいのか分からなくなって黙りこんでしまう。


固く握りしめた拳を沖田さんの指がそっと触れた。


「ねぇ…」


いたずらっ子のような目で私に問いかける。


「君と会うのもこれで最後だね」


そんな事はないと言いたいのに、声が出ない。


「最後だから教えてよ」


いつもと変わらない、意地悪そうな微笑を向けられた。


「君はあの人のどこが好きなの?」


予想外の質問にきょとんとしていると、声を殺してクスクス笑い出した。


「君の土方さんの好きなところはどこって聞いたんだよ」


自分の気持ちを見透かされていた事に気がついて、全身が熱くなる。


「あんな鬼みたいで、厳しくて、おせっかいで、過保護で、頑固で口うるさいあの人のどこが良かったの?」


「どうして…そんな事を聞くんですか?」


沖田さんは手招きするようなしぐさをした。


大きな声出せないのかな?


耳を沖田さんの口に近づけ、言葉を漏らさず聞き取ろうとすると…


「君の事が好きだから」


と囁く。


火照る私の顔を眺めながら、こう続けた。


「最後だから…僕の好きなキミが好きな人の事…教えて…」


少し躊躇したが、沖田さんの目を真っ直ぐに見つめ私は告白する。


「生き様です」


「ふぅ~ん…例えば?」


「あの人は私にとって新選組そのものです。あの人には隊士の皆さんの意思を心を志を背負って生きています。私は新選組のこれからを、行く末を最後まで見届けたい。命ある限り、あの人を追いかけたい」


沖田さんは相変わらずいたずらっ子のような顔でニコニコしながらこう言った。


「僕がいなくなったら…土方さんの背中に背負われるのは嫌だなぁ」


そう笑って私の手をぎゅっと握りしめる。


想像以上の力に驚き沖田さんの顔を見つめると、澄んだ瞳が私を捕らえる。


「ねぇ…千鶴…僕の心は…君が持っていって…」


その言葉の意味は分かりたくない。


心臓の音が頭の中に響いて、嫌な汗が背中を流れる。


「僕がついているから…土方さんから離れないで。離れそうになっても僕がいつも君の傍にいるから…必ず追いつくから・・・」


「おき…た…さ…ん」


涙があふれて沖田さんの表情がよく見えない。


「ごめんね…君のその涙…拭ってあげたい…けど…」


私は沖田さんにすがるように泣き崩れる。


「私…沖田さんが好きです」


震える声で呟く。


「沖田さんが好きです…だから…生きてください」


「ありがとう…君にあげるよ…僕の心を…君が信じた…君が選んだ道を迷わず…前に進めるように…だから…」


細い指が私の頬をいとおしそうに撫でる。


「僕をあげるから…千鶴は生きるんだよ」






泣きはらした顔を隠すこともなく土方さんの元へ戻った。


土方さんは何も聞かず、ただ「行くぞ」とだけ言った。


黙って背中を撫でてくれるこの人の手の温もりが、生きているという事を実感させられる。


これからどうなるのか、誰にも分からない。


ただ私は強くなる。


隣にいる人が迷わず前へ進めるように、私は少しだけ強くなる。











あとがき




千鶴ちゃんに私が思う『究極の告白』を口にしてもらいました。


それに対する沖田さんも『究極の告白』で返してもらいました。


上手くかけなかったので補足しますが、沖田さんは土方さんの事好きじゃないです(嫌いとは書かない)。


それでも好きな女の子が自分で選んだ道を進めるよう、それが自分の嫌いな土方さんについて行く事だとしても、信じた道を歩き、君の幸せを願っているよという告白です。


これで千鶴ちゃんは沖田さんの事が忘れられないし、土方さんは千鶴ちゃんに沖田さんの心を見て、迷わず前へ進む事になるでしょう。


強引に自分のものにしてしまう沖田さんも好きですが(笑)私はあえて身を引いた沖田さんにしました。