「もう酔っ払ったのか。ふん…所詮虫けらは虫けらどしかないらしい。酒の飲み方も知らぬとは…」
「うるせぇ…まだ酔っ払ってねぇ…」
「まぁまぁ、二人とも、せっかくの酒の席で争わない」
きっかけは忘れたが、何故か人間どもと盃を酌み交わしている。
大方、天霧の提案だったのだろう。
酒の席に集まったのは三人。
土方歳三、原田佐之助、そしてこの俺だ。
秘蔵の酒を呑ませてやったが、土方はどうやら酒に弱いらしい。
程なくして、舞散る桜の花びらよりも紅く染まってしまった。
「憎まれ口が叩けるのなら、まだまだ呑めると言うことだな…」
「あったりめぇだ…」
原田もかなり酔いが回っているようだが、腹の傷を見せびらかすなどまだ余裕があるらしい。
「風間さんよ…。あんたでもそんな顔するんだな?」
原田がニヤニヤと意味ありげに笑う。
「どういう意味だ?」
「あんたがいう、虫けらどもと酒を呑んで、楽しそうだって事だよ」
そういって原田は盃を一気に煽った。
「わりぃけど、俺、巡察に行く時間だからここで抜けるわ」
ふらりと立ち上がり
「土方さん、頼むな」
と言い残して去っていった。
「この俺に命令する気か…」
ちらりと土方の方に目をやると、静かに寝息を立てている。
「酒の飲み方も知らぬくせに…。起きろ、凍死するぞ」
春とはいえ、夜は肌寒い。
放っておけば、朝には冷たくなる。
「まぁ…それも所詮、紛い物の鬼であるお前に相応しい・・・」
そう呟き、はらりと舞う桜の花を眺める。
花びらが幾度も土方の頬を撫でても、土方はピクリとも動かない。
「起きろ…」
命令したところで、起きるハズがないが・・・。
「まったく…これだからまがい物は…」
羽織をそっとかけてやる。
「酒の席で死人が出るなど…面白くないからな…」
隣に座り、一人で酒を注ぐ。
「身体が火照るほど…呑まねば、こちらの身がもたんな…」
たまにはこんな宴も悪くはない…。
ゆきち
さんのブログでみた、三人の酒呑みイラストで妄想してみました。
実際の妄想は、毛布かけてあげてます(笑)。
SSではカッコよく羽織をかけてあげました。
最近私のなかで、風間さんの株が上がってきてますが、なんかお母さんみたいな(笑)
割烹着着て、おしゃもじもって

「順番に並べ…飯は逃げん。まったく…ろくに飯も食っていないのか…。天霧、飯の追加だ(←自分は作らない。よそうだけ)」
って言って欲しいかも
。