養護学校にパートタイム勤務していた僕は
担当していた二人の男子生徒を連れて廊下を歩いていた。
アニメに出演していた(放送が続いている途中)
僕は、そのことを生徒から指摘されすこし恥ずかしかった。
アニメ中で僕は自分のことを「イテル~」と口走っていた。
そのセリフをそのまま生徒から言われた。
催し物があるため廊下にはその材料が散乱していた。
僕は昼までの勤務(12時半退勤)
なので、生徒たちの昼食の用意をして帰ろうとしたところ
先輩同僚から、
「古川先生!ニレの枝どこだい?あれないと困るんだよなあ。」
どうやら午後の活動で使うらしい。
あちこち探して、白樺の枝を見せる
「これじゃダメだ」
探しているうちに音楽室の近くでニレの人形を発見。
まるでニレの葉を着物のようにまとっている。
ニレの葉はキレイな黄緑色っぽかった。
午後、僕はまた別の仕事があるため急いでいた。
街中のオフィスでの事務仕事が15時まで。
オフィスでの事務が終わった後、
毎回エレベーターで降りるのが面倒なので
11階のダストシュートから飛び降りていた。
下はシュレッダーにかけた紙でフカフカしているので、
クッションになって大丈夫なのだ。
だけど下に人がいたらどうするのか?
シュレッダーが少なかったら?
今まで習慣でやってきたけど
自分の命を大切にするなら今度からエレベーターで降りよう、
そう決意した。
裏口から退勤、ニレを探しながら
途中熱帯の国のテーマパークを通った。
キューバの展示物の上を渡る。
城のような高い建物から、地面へ細い板が渡っている。
これってニレじゃないよな。
と回りを見渡し探りながら。
板の幅は10cm強。
申し訳程度に、板の左右にゲジゲジのような取っ手が並んでいた。
板から地面まで数十mある。
ちょっと怖いけれど、急いでいるので板を渡って降りようとする。
板に乗っている間、キューバが植民地として搾取されていた歴史が
身体に入ってくる。
いわく、サトウキビしか作れなくなったのは、
列強がおいしいところをもっていって、
季節と場所がそれしか残っていなかったからだ。
という夢をみた。
目が覚めてもまだ、ニレを探していた。
ニレどこーーーーーーーーーーーーー